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日本工業経済新聞社(茨城)
2018/04/24

【茨城】城里町がごみ処理施設に3カ年36億円/18年度当初予算案


 城里町(上遠野修町長)は2018年度予算案を公表した。建設関連の主なものは新ごみ処理施設建設に3カ年継続費として総額36億600万円を計上し、本年度から建設予定地の造成や施設の設計に着手する。このほかコミュニティーセンター城里の空調設備改修工事費に1億809万6000円、常北中と常北小学校を結ぶ通学路整備事業費に9700万円を計上した。

 一般会計の総額は94億8300万円で、新ごみ処理場の整備やコミュニティーセンター城里などの公共施設修繕費の増額により、17年度に比べ2・9%の増加となった。普通建設事業費は12億1270万円とし、17年度に比べ32・8%の増加となった。
 新ごみ処理場施設は、現施設の老朽化により新たな焼却施設とマテリアルリサイクル推進施設(リサイクルセンター)を建設するもの。
 建設地は現施設の南側で現況は山林。焼却施設は機械化バッチ式ストーカー炉1炉で、処理品目は可燃物や選別可燃残渣、し渣など。処理能力(12時間稼働)は20t。
 一方リサイクルセンターの処理能力(5h稼働)はカン類が0・34t、ビン類が0・93t、ペットボトルが0・14t、プラスチック製容器包装が0・49tを見込む。
 設計と建設工事には意向確認型指名競争入札を採用し、参加者を募っている。参加形態は3者JVによる特定建設工事共同企業体。入札参加申請を6月29日まで受け付け、10月にも落札者を決定。11月に契約締結する見通しだ。
 本年度予算の内訳は、建設、造成、樹木伐採工事費1億5790万6000円、設計監理委託費609万4000円、工事発注支援業務費614万6000円を配分した。
 継続費は建設事業に35億5800万円(18年度=1億1000万円、19年度=9億5400万円、20年度=24億9300万円)。用地造成事業に4800万円(18年度=3800万円、19年度=1000万円)。
 コミュニティーセンター城里の空調設備改修は、開館から25年が経過し故障が頻発しているため、本年度から2カ年を掛けて更新する。本年度は研修室、サークル室、和室、図書室を整備。来年度はホール部分の設備を改修する予定だ。施設規模はRC造3階建て、延べ4313u。今予算には改修工事費1億2027万3000円、工事監理委託225万6000円を盛り込んだ。
 通学路整備事業は、交通量が多く、狭あいで線形の悪い常北中と常北小を結ぶ路線の拡幅工事を行うもの。全体計画では現道幅員約4〜5mを、片側歩道付き全幅員約11mに整備する。昨年度は延長400mの整備を進め、本年度は残る延長400mに着手する。
 このほか、旧南団地建て替えに伴い基本設計業務と用地測量設計に取り掛かる。現状は敷地約1万3000u(町有地と一部民有地)に50〜60戸の住宅が残されている。老朽化が著しいため、町有地部分に当たる約1万uを活用し、W造平屋〜2階建て50戸前後の住宅を整備する見込み。
 計画では来年度に実施設計および一部解体工事に取り掛かり、20年度から建設に入りたい考えだ。工事は6〜7カ年を掛け、解体を済ませた場所から順次建て替えしていく方針だ。昨年度に且ナ建築設計事務所(水戸市)が「旧南団地建替計画」を策定。経費の内訳は基本設計委託に1563万9000円、用地測量設計委託に312万2000円となっている。