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建通新聞社四国
2018/04/27

【愛媛】愛媛県内の私立学校の耐震化率 8・5ポイント上昇も全国37位

 愛媛県内の私立学校施設の耐震化率は82・9%。文部科学省が2017年4月1日現在で実施した私立学校施設の耐震改修状況調査によると、耐震化率は前年度調査より8・5ポイント上昇したものの、全国平均の88・4%を5・5ポイント下回り、全国37位となっている。
 調査は私立の幼稚園、認定こども園、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校で、2階建て以上または延べ床面積200平方b以上の校舎(園舎)、屋内運動場、寄宿舎を対象に実施。
 県内の私立の幼・小・中・高・中等・特別支援学校の全棟数は246棟。うち1982年以降に建築された棟が144棟。81年以前の建築棟が102棟あり、うち耐震診断の実施済み棟が84棟で耐震診断実施率は82・4%。診断の結果、耐震性があるとされた棟は60棟あり、82年以降建築の144棟と合わせた耐震性のある建物棟は204棟で、耐震化率は82・9%となっている。
 残り42棟の耐震化対策が求められる。42棟のうち14棟が耐震改修を予定、8棟が取り壊し予定、20棟が未定となっている。
 施設別では、幼稚園・認定こども園が全棟数130棟。うち81年以前の建築棟が47棟あり、うち耐震診断の実施済み棟が34棟で耐震診断実施率は72・3%。診断の結果、耐震性があるとされた棟は27棟あり、82年以降建築の83棟と合わせた耐震性のある建物棟は110棟で、耐震化率は84・6%となっている。全国順位は34位。耐震化対策が求められるのは20棟。うち7棟が耐震改修を予定、7棟が取り壊し予定、6棟が未定となっている。
 幼稚園などを除く他施設の全棟数116棟。うち81年以前の建築棟が55棟あり、うち耐震診断の実施済み棟が50棟で耐震診断実施率は90・9%。診断の結果、耐震性があるとされた棟は33棟あり、82年以降建築の61棟と合わせた耐震性のある建物棟は94棟で、耐震化率は81・0%となっている。全国順位は41位。耐震化対策が求められるのは22棟。うち7棟が耐震改修を予定、1棟が取り壊し予定、14棟が未定となっている。

提供:建通新聞社