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日本工業経済新聞社(茨城)
2018/04/27

【茨城】高萩市が浜野町踏切整備に2・1億円/18年度予算案

 高萩市(大部勝規市長)の2018年度予算案が明らかになった。新規事業では防災行政無線整備に7847万7000円を設定。屋外子局14局を増設する。道路関係では津波避難東西連結道路(浜野町踏切)の整備に2億1851万9000円、都市計画道路安良川下手綱線の路線測量と調査設計に2971万1000円、橋梁長寿命化事業に7524万円、市道維持補修事業に5350万円を計上した。
 一般会計の総額は124億5600万円で、前年度当初に比べて5・2%、金額にして6億8900万円の減少。普通建設事業費は9億2829万7000円で、同48・1%の増となった。
 防災行政無線整備事業は屋外子局を増設する。現在の整備箇所は津波浸水想定区域や小中学校、高萩高校、清松高校など34カ所だが、洪水浸水想定区域の見直しのためさらに14カ所へ増設。市内の情報伝達手段の充実を図る。
 津波避難東西連結道路(浜野町踏切)整備事業は沿岸部の北側地域と高台を連結する道路整備を行い、津波からの避難路を確保する。事業費の内訳は踏切歩道整備に伴うJRなどへの工事負担金が2億148万7000円、踏切の前後の市道1401号線への歩道整備工事に1390万円、浜野町踏切改修に伴う用地取得が83万2000円、市道1401号線道路改良工事に伴う工作物移転補償費は230万円。
 都市計画道路3・4・1号安良川下手綱線は高萩インター線と中心市街地を南北につなぐ道路。延長は750mで幅員は16m。両側に3・5mの歩道を設ける。17年度は地質調査を中央技術梶i水戸市)へ委託した。本年度から路線測量と詳細設計に取り掛かる。用地取得率は3割程度とのことで、工事への着手にはまだ時間がかかるもよう。
 橋梁長寿命化事業は市橋梁長寿命化修繕計画に基づき15m以上の橋梁の点検や補修工事などを行うもの。補修工事を行うのは和野後橋、和野橋、和野前橋、小屋下橋の4橋。点検調査は15橋を対象に行う。また、15m未満の橋梁も4橋で点検調査を行う。
 市道維持補修事業は、市道1403号線、同1358号線、同105号線、同1380号線、同1381号線で道路舗装工事を実施。市道通行の安全を確保する。
 小中学校施設維持管理には8210万7000円を充当。そのうち小中学校ICT教育環境整備に5802万5000円を措置。無線LANを整備するとともにタブレット・パソコンなどを配備する。
 都市公園等整備事業では、遊具の老朽化が著しい14カ所の公園(都市公園7カ所、その他公園7カ所)で遊具施設の撤去・更新を行う。予算額は4134万3000円。
 消防施設整備事業には3256万2000円を措置。耐震性防火貯水槽を効果的に配置することで災害時の安定した水利確保を図る。設置場所は大和町中央児童公園と肥前町児童公園。事業費の内訳は設計に464万4000円、工事に2791万8000円。
 市営住宅整備事業には3400万円を配分。花貫住宅3号棟の外壁改修工事と坂東塚住宅の解体工事に取り組む。