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北陸工業新聞社
2018/04/28

【石川】2018年春の褒章/西川英治氏が黄綬褒章/建設業界の課題を共有/次の時代の担い手確保へ 

 2018年春の褒章受章者が28日付けで発表され、一般社団法人石川県建築士事務所協会会長で五井建築研究所代表取締役の西川英治氏(金沢市)が黄綬褒章を受章した。
 今回の受章について、「県建築士事務所協会の会長として5年目に入り、本当に多くの皆さんの協力を頂いた。日本建築家協会(JIA)の石川地域会代表幹事や北陸支部長の時代も同様だが、その時々で建築設計界のためにどうすればいいかを考えてきた」と感慨深げ。
 近年、建築活動を通じて地方創生や地域コミュニティの再生という領域に深く関わってきたが、「社会や人々の考え方が変化し、今後、AI(人工知能)の導入で建築設計の形態も大きく変わる可能性がある。大都市圏を中心に工期やコストコントロールの面からデザインビルド方式が台頭しているが、そこに建築設計界が対応し切れていない」と指摘する。設計・施工は分離すべきというこれまでの考え方はあるものの、「最終的には消費者が選択する問題。いろんな方法がある中で(設計・施工を)分離するメリット、デメリットを社会にきちんと発信し、その上で選択してもらわなければならない」とみる。
 建築をつくる際、設計者の立場からだけでなく、「工事現場の監督や職人の皆さんにも敬意を払いながら、一緒につくり上げていくことが大切。みんなが情熱を持ってつくるという思いがないといけない」と強調する。
 次の時代の担い手確保は今、この業界内だけにとどまらず、社会全体の課題として重くのしかかっている。「今のままでは若い人たちがこの世界に入ってこない。若い人にとって、どうしたら楽しく、生きがいを感じられる仕事になるのかをしっかりと考えなければならない。建設業界の週休2日制への移行を考慮すれば、請負金額や工期において従来通りの認識ではたちいかなくなる。建設業界が直面している問題を我々、設計業界のこととして捉える必要がある」と訴える。

 にしかわ・えいじ 1952年生まれ、かほく市出身。神戸大学工学部建築学科卒。81年、五井建築設計研究所(現五井建築研究所)に入り、2002年から代表取締役。13年から県建築士事務所協会会長。15年に国土交通大臣表彰(建設事業関係功労)。代表作に「シェア金沢」「金沢商工会議所会館」「金沢工大学園白山麓キャンパス」など。65歳。

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