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北海道建設新聞社
2018/05/08

【北海道】女性目線の快適トイレ エコ・テックエナジーがレンタル

 建機レンタルや産廃処理を手掛けるエコ・テックエナジー(安平町早来新栄161の2、野沢政博社長)は、工事現場などで用いる仮設トイレ「快適ecoトイレ」を製作し、4月からレンタルを開始した。国土交通省が定める「快適トイレ」の標準仕様項目と推奨項目を満たした製品。北海道開発局発注の土木現場などで採用が進んでいる。
 国交省は、建設現場で男女とも心地よく使用できる仮設トイレを「快適トイレ」とし、2016年10月から入札手続きをした土木工事に原則導入している。受注者の申請に応じ、発注者が実費精算で費用負担をする。
 快適トイレの標準仕様として11項目を設定。仮設トイレの本体に洋式便座、水洗機能、臭い逆流防止機能、二重ロック、照明設備、衣類掛けフック付き・荷物置き場設備機能を求めている。付属品としては、男女別の明確な表示、入り口の目隠し、サニタリーボックス、鏡付き洗面台、衛生用品設置などが必要。このほか、擬音装置やフィッティングボードの設置など6項目を推奨している。
 快適ecoトイレは横3・65m、縦1・85m、高さ2・7mのプレハブ式。快適トイレの標準仕様項目と推奨項目すべてを満たしている。内部に洋式トイレのほか、鏡付き洗面台、脱衣室などを配置。脱衣室内に靴箱やヘルメットホルダー、ライト付き鏡などを設け、快適な空間を提供する。
 このほか、NPO法人日本トイレ研究所が、国交省が定める標準仕様にのっとった仮設トイレであると認め、最高ランクの「☆☆」として認定している。
 高沢光専務取締役は「女性事務員の意見を積極的に取り入れた。銘板のマークを猫にするなど工夫したほか、靴箱やヘルメットホルダーといった独自の装備品を置いた」と説明。「女性技術者がいる開発局発注の土木工事現場などで使っていただいている。更衣室もあることから、評判が良い」と話している。