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建通新聞社四国
2018/05/11

【高知】高知市 桂浜公園再整備へ来年6月までに整備手法

 高知市は、桂浜公園整備に向け、整備手法や運営管理などを来年6月までにまとめる考え。順調に進めば、2020年度に民間施設と公共施設の設計に着手し、同年度中の着工、21年度のオープンを目指す。民間の商業施設については、都市公園法で定めた現行の設置許可の他、Park−PFI、施設管理許可などの整備手法が考えられており、今後検討を進める。現在、土産物店など複数の店舗があり、これらの建物をそのまま活用するのか、新たな施設を段階的に整備していくのかを含めた検討となる。
 Park−PFIは、17年の都市公園法改正により民間資金を活用した新たな整備・管理手法として設けられた。飲食店や売店などの施設設置と、その施設で発生した収益を活用し、周辺の園路や広場など公的面整備を一体的に行う者を公募により選定する制度となる。事業期間は最長20年。
 民間事業者の公募に向けては、来年6月議会後に募集開始し、12月議会で決定、20年3月議会で協定を締結、民間投資を活用した効果的な再整備を目指す。なお、浦戸湾三重防護事業に関連し、桂浜公園への防潮堤整備が計画されているため、防潮堤整備の時期によっては、公園再整備の時期が変動する可能性もある。
 桂浜公園では、昭和50年代に土産物店や遊歩道などのハード整備が行われ、施設全体の老朽化が進んでいる。近年は来園者もピーク時より減少しており、市では公園の再整備を通じて来園者の増加を目指す。これまでの取り組みは、16年10月に基本計画を策定し、総事業費44億円をかけ、飲食・物販機能の整備など六つのエリアに分け、整備方針を示した。17年度には整備手法や運営管理についての業務を外部委託し、民間活力導入・実施の可能性を調査した。

提供:建通新聞社