トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(中部)
2018/05/10

【愛知】国交省豊川河川事務所 矢作川・豊川で18年度事業費35・7億

 国土交通省豊橋河川事務所は、2018年度事業概要を公表した。豊川の牛川霞堤地区などで水害の軽減を図るため、引き続き築堤に向けた地元協議などを実施する他、矢作川の志貴野地区の矢作古川分派施設関連や川島地区、高橋地区の築堤を進める。18年度事業費は、矢作川と豊川を合わせて35億7517万円となり、前年度当初比では29・1%増となる。
 豊川の18年度事業費は、前年度当初比44・8%増の17億0741万円を計上した。内訳は、河川整備事業に15億2501万円、都市水環境整備事業に2740万円、災害復旧事業に4499万円。
 河川改修では、霞堤地区の浸水被害の軽減対策として、牛川霞堤地区・下条霞堤地区・賀茂霞堤地区・金沢霞堤地区に対するハードとソフト対策について検討するため、関係機関や地元と調整を図る。18年度は、「豊川霞堤地区浸水被害軽減対策計画」に基づきソフト対策で、簡易水位計や浸水周知の回転灯の設置運用など、ハード対策で小堤の設置と用地調査などを進める。また、牛川地区で堤防の裏法滑り対策で浸透対策(ドレーン工)を実施する。
 災害復旧では、17年の台風21号で被災した堤防復旧を実施する。堤防内の土砂が流出した豊川と豊川放水路清須地区で川表護岸の復旧とともに堤防の機能復旧を行う。
 河川維持修繕では、豊川放水路の古川排水機場で、内水排除の機能を確保するため、計画的に維持管理し、老朽化した排水設備の長寿命化を実施する。豊川放水路分流堰では、老朽化した可動堰設備の長寿命化を図る。
 総合水系環境整備では、三河湾河口部の干潟やヨシ原の再生に取り組む。
 一方、矢作川では18年度事業費として、前年度当初比17・5%増の18億6776万円を計上。内訳は、河川整備事業に12億7100万円、都市水環境整備事業に2億1140万円、受託工事費に2億7000万円を盛り込んだ。
 河川改修では西尾市志貴野地区で、矢作古川分派施設関連を進める他、同地区で防災活動の拠点となる河川防災ステーションを整備するため、基盤造成工に着手する。また、安城市川島地区と高橋地区では、堤防の築堤を行う。
 豊田市の白浜地区では、愛知県が進める「高橋」の架け替え(受託)を行う他、野見地区で道路拡幅のため「竜宮橋」の架設(受託)を行う。
 総合水系環境整備では、豊田市白浜地区で矢作川かわまちづくりに着手する。隣接する名鉄豊田市駅を中心とする都心部と豊田スタジアムの間に位置する矢作川の白浜・千石公園地区で、緩傾斜堤防や階段、高水敷整正などの基盤整備を行い、同地区での回遊性を高め、地域活性化を図る。

提供:建通新聞社