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日刊建設工業新聞
2018/05/14

【鳥取】ビッグシップ大規模改修/空調更新は3期工設計で

 4月29日で開館20周年を迎えたJR米子駅前(米子市末広町)にある県立米子コンベンションセンター(ビッグシップ)は、施設の中長期保全計画に基づき老朽化した施設・設備の大規模改修工事が年次計画で進められている。そのうち、2016年度から4年計画で進めている冷暖房設備(空調設備)の更新工事は18年度に計画している3期工事の実施設計業務に6月から着手する。事業を所管する県総務部営繕課は、5月中旬にも設計業務の入札を公告し、6月上旬にも設計者を決める。
 1998年度に整備したパッケージ式エアコンが20年の更新周期となるため、16年度から前倒しして改修工事に着手している。全体計画では、総事業費約2億3000万円を投入して4期に分けて改修する。16年度は、事業費約5000万円を投入して多目的ホール棟を対象に更新。17年度は、会議室10室程度を対象に更新した。18年度は、事業費8000万円あまりを見込み、電気室、レストランなどの諸室、19年度は事業費1000万円あまりを見込み、小ホール関係の改修を計画している。
 18年度に対象となるのは、電気室、休憩室、ミーティングルーム、パスポートセンター、応接室、ビデオ機械室、事務室、渡り廊下、レストラン厨房、客席など15カ所の空冷式ヒートポンプエアコンと空冷式パッケージユニットの更新など。9月上旬までに設計をとりまとめる。9月には工事の入札を公告し、10月には施工者を決める。工期は5カ月を予定している。概算工事費は約7800万円を見込んでいる。
 また、鉄筋コンクリート造地上6階・地下1階建て延べ面積1万4672平方bのこの建物では、「脱落によって重大な危害を生じる恐れがある天井」とされる特定天井の耐震対策が計画されている。エントランス、多目的ホール、ホワイエ、小ホールを対象に17年度に設計業務が進められており、18年度の構造評定を踏まえて、19年度以降に耐震対策工事が実施される見込み。補強と落下防止、軽量天井で改修する。
 そして、事業を所管する文化政策課では、多目的ホールと小ホールの舞台照明・舞台吊物機構設備改修事業にも18年度から着手する。設計・施工一括発注のプロポーザル方式で10月には事業者を選定する方針にしており、11月定例県議会で契約承認を求める予定。総事業費は12億円あまりを見込んでいる。同センターでは改修工事に伴い、多目的ホールと小ホールを19年6月から20年2月までの9カ月を休館することをすでに告知している。

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