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建設新聞社
2018/05/17

【東北・福島】喜多方市が県有施設跡地利活用の基本構想支援業務を公告

 福島県喜多方市は、旧県立喜多方病院跡地および旧県立喜多方商業高等学校跡地の施設整備計画について、基本構想策定支援業務の委託者を選定するため、16日付けで制限付一般競争を公告した。
 参加資格は、福島県内に本店または支店・営業所を有し、市の有資格者名簿に建設コンサルタント「都市計画および地方計画」で登録があることなど。このほか、過去10年以内に敷地面積が5000平方b以上ある類似施設での基本構想または基本計画等の実績が必要となる。申請書の提出期限は25日で、入札は30日10時に行う。
 旧喜多方商業高等学校跡地は福島県喜多方市諏訪地内の敷地面積2万6408・39平方b。2010年に廃校以降閉鎖状態が続いていたが、現在は県が校舎解体工事を進めている。一方、旧喜多方病院跡地は稲清水2334地内の敷地面積9642・58平方b。13年に統合により廃院となり施設は解体済み。
 市は、これらの敷地を福島県から取得して子育て支援などに資する施設の整備を計画しており、本年度から構想の策定に着手する。
 現段階で建設を予定している施設は、看護・介護人材育成拠点、屋内型子育て支援施設、子育て世帯向け定住促進住宅の3施設。このうち、看護・介護人材育成拠点は喜多方医師会が運営する喜多方准看護高等専修学校が老朽化したことに伴い、新たに介護などの専門学校を併設した施設を整備して機能移転するもの。定住促進住宅については商業高校跡地に建設する方針で、残り2施設の施設配置は基本構想で決定する。
 さらに、同跡地へは市内公共施設の中で老朽化が進んでいる図書館、郷土民俗資料館、文化財保管施設などの機能移転も視野に検討するほか、各施設の運営方法についてはPPP・PFIなどの活用も協議する。
 業務の内容は、6月末から8月上旬までに4回程度開催する予定の市民ワークショップでの資料作成、議事要旨作成などの運営支援を行うほか、先進施設の情報収集、施設のニーズと利用者ニーズに関するヒアリング調査などを実施。これらの意見を取りまとめて、8月下旬を目途に各施設に導入する機能や規模、レイアウトなどを盛り込んだ基本構想案を作成し、9月市議会に提出。その後はパブリックコメントを経て基本構想を策定する予定。履行期限は19年3月29日。

 提供:建設新聞社