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建通新聞社(中部)
2018/05/18

【愛知】県 ジブリパーク構想・設計費などを補正計上

 愛知県は、愛・地球博記念公園に整備するジブリパークについて、基本構想策定や基本設計、地質調査などを行うため、一般会計に3億7600万円を追加する2018年度5月補正予算案を公表した。整備計画や運営手法を検討し、18年度中に基本設計をまとめる。
 県は4月にジブリパークの基本デザインを発表。第1期整備として五つのエリアを22年度の開業を目指して整備する方針を示した。これに向けて、18年度中に基本構想の策定、基本設計などを進めるため、5月補正予算案に3億7600万円を計上した。
 予算の内訳は、▽基本構想策定4900万円▽基本設計・デザイン監修2億9100万円▽地質調査・測量2200万円▽土壌改良検討900万円▽情報発信500万円―。
 基本構想策定費のうち3000万円は、運営手法の検討に充てる。施設の運営は「県が直轄で行うのはなじまない」としており、スタジオジブリが担うことになりそうだ。来場者数の予測などを行った上で、管理運営に必要なコストを算出し、最適な管理・運営手法を探る。残りの1900万円は整備計画策定の費用。基本デザインを踏まえ、五つのエリアの施設内容や施設の配置計画を検討する。
 基本設計・デザイン監修は、一括してスタジオジブリに委託する。基本設計費が2億3700万円、デザイン監修費が5400万円としている。各エリアの図面を作成する。
 地質調査・測量は、今後の設計・整備に備えて五つのエリアを対象に実施する。
 土壌改良検討は、ジブリパーク整備に当たって、樹木の整備も必要となるため、生育を促すために必要となる土壌改良の方法などを調査する。
 情報発信の費用は、ジブリパークを国内外にPRするパンフレットやウェブページの作成に充てる。
 予算が議決されればすぐにも基本構想の策定に着手する。基本構想の策定後に基本設計を進め、18年度中に完了させる考え。19年度に実施・詳細設計を行い、20年度に着工する予定だ。工事、運営準備などに約3年を見込んでおり、22年度中の開業を目指す。
 ジブリパークについては、18年度当初予算でも調査費3000万円を計上している。当初予算では、駐車場増設の検討、自然環境調査、水道などインフラの状況調査を進める。
 県が4月に公表した基本デザインでは、▽青春の丘エリア▽ジブリの大倉庫エリア▽もののけの里エリア▽魔女の谷エリア▽どんどこ森エリア―の五つのエリアを第1期として整備するとしている。

提供:建通新聞社