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建通新聞社(中部)
2018/05/21

【岐阜】白川町の新庁舎 建設地確定後に基本設計プロポーザル

 白川町は、新庁舎の基本設計・基本方針をまとめる事業者をプロポーザルで決める方針だ。建設地が2018年度早期に決まれば補正で業務委託の予算を計上する考え。
 選定後には、庁舎建設委員会を設置して新庁舎の構造や規模などを決める。基本設計と実施設計を別途委託し2カ年でまとめ、着工する考え。
 建設地は、駐車場を含めて約1万平方b以上のまとまった面積と、土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)でないことを条件としている。候補地は、白川中学校の敷地と旧タイセイ跡地、旧四季彩の湯跡地の3カ所をあげた。
 候補地の評価を見ると、白川中の敷地(河岐1830)は、町の中心に位置することや公共・商業施設が集中していることが高評価とされている。しかし学校の移転が前提となるため教育委員会らとの調整が必要となる。また、敷地の南東側が土砂災害警戒区域(イエローゾーン)となるため、庁舎の配置や土砂災害への対策も求められる。
 旧タイセイ跡地(坂ノ東地内)は、敷地が広いため庁舎建設の自由度が高いが、敷地の一部がレッドゾーンであることや、民地を取得するため、公共施設等総合管理計画であげられた公共施設の保有量を削減する市の方針と逆行することが問題となる。
 旧四季彩の湯(河岐2ノ4)跡地は町有の大規模な未利用地であるため、多目的広場整備などによる防災拠点としての役割が期待できるが、新庁舎アクセスのために橋梁を新設する必要があることや、周辺への生活利便施設整備が必要となることなどの課題がある。 
 新庁舎建設後の既存庁舎の活用方針は、庁舎建設委員会の中で検討していくため、現在未定としている。
 新庁舎整備スケジュールは、当初20年度の完成を予定していたが、建設地が決まらず、ずれ込んでいる。

提供:建通新聞社(2018/05/21)