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建通新聞社(神奈川)
2018/05/29

【神奈川】横須賀市 うわまち病院の将来構想を策定へ

 横須賀市は、市立うわまち病院の将来構想を2018年度中にまとめるため、「横浜市立病院将来構想策定支援業務」を病院システム(東京都豊島区)に510万円で委託した。履行期限は19年3月29日。老朽化が進んでいる市立うわまち病院については「横須賀市立病院運営委員会」が今年3月、25年の新病院開院を目指して早期建て替えを求めるとともに、財政面から施設規模を十分検討するよう、答申している。今回の検討は、この答申を受けたもので、9月中旬までに将来構想(素案)をまとめ、市民や議会の意見を聞く。18年度中には将来構想を正式にまとめる。
 市立うわまち病院(上町2ノ36)は、国立横須賀病院を国から移譲され、指定管理者制度により運営している。現在、許可病床数417床(稼働病床数387床)、診療科28科を有し、地域医療支援病院、救命救急センター、地域周産期母子医療センターの指定を受けている。だが、国立病院時代の中央病棟、外来棟は昭和40年代初めに建設されたもので、施設・設備の老朽化や狭隘(きょうあい)化が大きな課題になっている。
 このため市は15年2月、横須賀市立病院運営委員会に対して@うわまち病院が担うべき医療機能Aうわまち病院の建て替えB市民病院との機能分担―の3点について諮問していた。最終答申では、老朽化、患者の受け入れが限界に近くなっていることを挙げ、うわまち病院の建て替えの必要正を強調する一方で、建設費を削減し、必要最小限の施設規模とするよう要請。立地状況などを踏まえて移転を含めて検討すべきとした。
 市では市立2病院の役割・機能分担を改めて整理した上で、うわまち病院について▽現在地で建て替えるか、移転建て替えとするか▽移転先をどこにするか▽将来的な経営を考えてどの程度の施設規模とするか―などを検討し、18年度に将来構想をまとめる予定だ。基本構想にどの程度の内容を盛り込むかは、検討、議論の中で詰めていく。順調に進めば、19年度以降、基本計画、基本設計、実施設計、工事着手と進めていくことになる。
 うわまち病院の建物の規模は次の通り。
 ▽本館病棟=鉄筋コンクリート造7階建て延べ7312平方b
 ▽外来棟(血管造影棟含む)=鉄筋コンクリート造地下1階地上2階建て延べ4477平方b
 ▽管理棟=鉄筋コンクリート造2階建て延べ1129平方b
 ▽南館=鉄筋コンクリート造5階建て延べ6987平方b
 ▽放射線治療棟=鉄筋コンクリート造平屋195平方b
 ▽医師公舎1=鉄筋コンクリート造4階建て延べ380平方b
 ▽医師公舎2=鉄筋コンクリート造3階建て延べ435平方b
 ▽医師公舎3=鉄筋コンクリート造地上4階建て延べ547平方b
 ▽旧看護婦宿舎1=鉄筋コンクリート造5階建て延べ516平方b
 ▽旧看護婦宿舎2=鉄筋コンクリート造平屋167平方b

提供:建通新聞社