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秋田建設工業新聞社
2018/06/01

【秋田】48.9億円で横手高等学校を建替/基本・実施設計をプロポで公告

 県教育庁総務課施設整備室は、横手高等学校(横手市睦成字鶴谷地68)の建て替えに関し、基本・実施設計を条件付公募型プロポーザル方式で公告した。県内の一級建築士事務所による3者構成JVが対象で、契約上限額は2億1,006万5,400円(税込)。申請書は今月28日、企画提案書等は7月20日が受け付け期限。ヒアリングは8月6日に行い、同月下旬に委託先候補者を通知する。着工は平成32年度の予定で、工事費は約48億9,200万円(税込)。
 全体計画は、横手高校の現校舎が建築から40年以上を経過し、老朽化が著しく教育に不都合をきたしていることから、現在地で建て替えるもの。工事費は約48億9,200万円(外構〔屋外運動場、テニスコート除く〕および解体〔グラウンド、樹木含〕含む、税込)。
 新校は教室棟(2,652u)、特別教室棟(2,124u)、管理棟(4,215u)、第一・第二体育館・武道場(3,711u)、弓道場(185u)、外倉庫(130u)、運動部室・屋外トイレ(150u)、自転車置き場(600u)を想定している。32年度当初予算案に工事費を計上し、同年8月頃に着工。37年までかけて整備する考え。
 今回、公告した設計プロポーザルでは、◇生徒が安全安心に学習できる学校施設整備の考え方(テーマ1)◇気候風土に配慮しながら省エネを推進し、ライフサイクルコストを考えた機能的でコンパクトな学校施設整備の考え方(テーマ2)◇県内でも屈指の歴史と高い進学実績を有し、地域のシンボルとして存在する学校施設整備の考え方(テーマ3)の3テーマについて提案を求める。
 テーマ1では、災害時の避難経路確保や不審者の校内侵入を防ぐ配慮のほか、敷地内にある活断層に配慮した建物の配置や構造などを求める。テーマ2では、ライフサイクルコストに配慮した各種設備のほか、落雪の対策や除排雪の容易さなど、豪雪に配慮した建物の構造などを求める。
 テーマ3では、横手高校が進学校という点や、県内屈指の歴史ある学校ということを踏まえ、地域のシンボルとしての施設整備を求める。
 テーマ3ではこのほか、今年4月から同校が「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」指定校認定を受けたことを踏まえ、地域の科学教育を支える学校としての整備案も求める。SSHは、高等学校などにおいて先進的な理数教育を実施するとともに、高大接続の在り方について大学との共同研究や国際性を育むための取り組みを推進するもの。
 今後は、設計が順調に進めば地質調査を11月に公告するほか、電波障害調査を来年4月、家屋事前調査を同年5月、屋外運動場・テニスコート設計を同年6月以降に公告する予定。

提供:秋田建設工業新聞社