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日本工業経済新聞社(茨城)
2018/05/31

【茨城】県水戸土木が石岡小美玉スマートICアクセス道路推進/18年度主要事業

 県水戸土木事務所(肥高孝之所長)は2018年度の主要事業概要をまとめた。(仮称)石岡小美玉スマートICアクセス道路整備事業では国道6号横断函渠工や道路改良舗装工事等を推進。国道245号那珂湊拡幅整備事業(湊大橋)では新橋の上部工等を実施する。そのほか、国道355号笠間バイパスや国道123号桂常北バイパスの道路改良舗装工事などを推進する。

 水戸土木の18年度主要事業は次のとおり。

幹線道路の整備

 【(仮称)石岡小美玉スマートICアクセス道路整備事業】(石岡市正上内〜小美玉市野田)
 常磐自動車の石岡小美玉スマートICと茨城空港を直線的に結ぶため、県道上吉影岩間線と小美玉市道(仮)常陸平野空港線として整備。延長は西側工区(県事業、県道上吉影岩間線)約5q、東側工区(小美玉市事業、(仮称)常陸平野空港線)が約4・6qの合計約9・6q。東側の工事は県が小美玉市から受託している。幅員は、スマートIC〜国道6号は19・0m(車道3・25m×4車線、歩道2・0m×2)、国道6号から東区間は14・0m(車道3・25m×2車線、歩道2・0m×2)。15年度から事業に着手し、17年度末の進捗率は事業費ベースで66%。
 18年度はJRへ委託している橋梁の桁架設、国道6号横断函渠、道路改良舗装工事等を実施する。年度当初の発注計画によると、道路改良舗装工事を道路建設課と水戸土木が第2四半期に発注する。
 【一般国道245号那珂湊拡幅整備事業(湊大橋)】(水戸市小泉町〜ひたちなか市部田野)
 湊大橋の架け替えと前後の取り付けを含め全体延長4800m、幅員25mの4車線化を行う。湊大橋は12年5月に暫定2車線(片側歩道)で新橋の供用を開始。その後旧橋を撤去し、残る2車線分の橋梁を整備していく。現在は上部工製作架設工事(L263m)、橋梁下部工事、低水護岸工事を進めており、18年度からは中央部の上部工製作架設工事(L137m)も開始する予定。
 【国道355号笠間バイパス整備事業】(笠間市手越〜石井)
 総事業費93億5000万円で全体延長5200m(W18m、2車線)を計画。そのうち3860mを供用しており、残る1340m区間について、19年の茨城国体を見据えて工事を進めている。17年度末の事業進捗率は93%。18年度は改良舗装工事を推進する。
 【国道123号桂常北バイパス整備事業】(城里町粟〜石塚)
 全体計画は延長3300m、幅員28m(暫定2車線)。総事業費は60億円。市街地の2000mを優先的に進め1500mは供用した。17年度末の進捗率は66%。18年度は用地取得を行うとともに、道路改良舗装工事、調査・設計を推進する。
 【主要地方道大洗友部線バイパス事業】(茨城町小鶴〜笠間市仁古田)
 茨城町の国道6号から西側区間で、全体延長6850m(W27m、4車線)の整備を総事業費65億円で推進。西側約4q区間は供用し、現在は残る国道6号〜茨城中央工業団地の約3q区間の整備を行っている。18年度は道路改良工事、用地取得、調査・設計を行う。

河川改修事業

 【一級河川桜川ふるさとの川整備事業】(水戸市千波町〜見川町)
 延長4200mを対象に浸水被害解消へ整備を推進。調節池の暫定掘削は完了しており、現在は支川沢渡川の改修を行っている。
 【一級河川沢渡川河川改修事業】(水戸市常磐町〜新原)
 計画延長は2900m。桜川と併せて計画流量を安全に流下できるよう整備を進めており、18年度は捷水路および調整池の設計を行う。
 【一級河川石川川河川改修事業】(水戸市大場町)
 下流域の延長2400mを対象に掘削や築堤を推進。復興事業によって下流部の三又橋(県道長岡大洗線)の改築が16年度に完了しており、その上流の石川橋および取水堰を整備するため18年度は詳細設計を行う。
 【一級河川涸沼川(笠間)河川改修事業】(笠間市下市毛〜笠間)
 JR水戸線〜野郎橋の延長2400mで、未改修区間の早期完成へ18年度は用地取得、河道掘削工事を行う。17年度末の進捗率は84%。
 【一級河川涸沼川(中流)河川整備事業】(笠間市南小泉〜下市毛)
 JR常磐線〜水戸線の延長9500mのうち、常磐線〜宍戸橋の区間で重点に整備を行う。18年度は用地取得、河川改修工事を推進する。17年度末の進捗率は22%。

海岸事業

 【大洗海岸侵食対策事業】(大洗町成田)
 海岸事業としてベッドランド工や養浜工を実施しており、17年度までにヘッドランド2基、突堤1基等を整備した。17年度末の進捗率は30%。18年度は養浜工(粗粒材、5000立方m)を行う。

急傾斜地崩壊対策事業

 【弁才天2】(小美玉市高崎地区)
 延長360mを対象に、総事業費3億4000万円で崩壊防止対策を実施。17年度までに測量・設計、地質調査、擁壁工を実施した。17年度末の進捗率は32%。18年度は法面工事を実施する。

都市計画事業(街路)

 【都市計画道路赤塚駅松が丘線街路事業】(水戸市赤塚町)
 全体計画延長314m、幅員18m(2車線)で推進しており、18年度は用地買収、道路改良舗装工事を行う。
 【都市計画道路水戸駅平須線街路事業】(水戸市常磐町)
 全体計画延長610m、幅員25m(4車線)で整備を推進。17年8月に梅戸橋の暫定2車線が供用を開始し、4車線での供用に向け、18年度は工事(JR委託分、道路改良舗装工事)を進める。
 【都市計画道路中大野中河内線(酒門工区)】(水戸市酒門町)
 元吉田工区〜国道6号の延長905m(W25m、4車線)の整備を推進しており、18年度は用地取得や道路改良工事を実施する。

都市計画事業(公園)

 【偕楽園公園整備事業】(水戸市常磐町)
 18年度は好文亭襖絵の修繕、ライトアップ、トイレ洋式化工事を行う。

橋梁耐震化事業

 【既存橋梁の耐震補強事業】
 12年10月に策定した「復興みちづくりアクションプラン」に基づき、緊急輸送道路等で橋梁の耐震化を進める。全体12橋のうち17年度までに9橋の耐震補強工事が完了し、18年度は涸沼橋など2橋の耐震補強工事を行う。

景観刷新事業

 【国道118号旧県庁前歩道整備事業】
 水戸市の歴史的景観に配慮した道路空間に刷新する事業として、17年度から3カ年で旧県庁前の景観向上に配慮しながら歩道のバリアフリー化を行う。全体延長は250m、幅員18m(2車線)。総事業費は2億7000万円。現在は、水戸城堀跡や桜の木の位置付けなどについて設計を進めている。18年度は工事に着手する。