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建通新聞社(東京)
2018/06/04

【東京】都 広尾病院・看護学校の基本計画策定へ

 東京都病院経営本部は「広尾病院及び広尾看護専門学校整備基本計画策定支援」業務を久米設計(江東区)に委託した。広尾病院については“居ながら改築”の手法を採用し、現在地で運営しながら400床の規模に建て替える。併せて、隣接する広尾看護専門学校を別地に一時移転した上で延べ床面積7500平方bの規模で建て替える計画。これを条件に、周辺を含めた敷地の現況や各種法規制による制限などを確認し、新たな病院と看護専門学校の施設配置、建物・設備や部門・機能の配置と規模、既存施設解体から新築までのスケジュール、仮設計画などを検討、基本設計から工事完了までの概算事業費を算出する。
 広尾病院(渋谷区恵比寿2ノ34ノ10)の現在の施設の規模は、本館が鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上8階塔屋2階建て延べ3万4104平方b(1980年完成)、別館が鉄骨造3階建て延べ2120平方b(2000年完成)、看護師宿舎(さくら寮)が鉄筋コンクリート造5階建て延べ1578平方b(87年完成)、災害研修施設・看護師宿舎が鉄骨造4階建て延べ1837平方b(04年完成)などで、全体で延べ床面積4万0623平方b。老朽化や劣化への対応と、災害拠点病院としての機能強化が求められているため建て替える。
 17年度に策定した基本構想では、現在の病床(469床)を400床程度に縮小し、隣接する看護専門学校の用地などを活用して現在地で建て替えることとしている。大規模地震が発生した場合でも診療を継続できるよう免震構造とする。
 建て替えに当たっては、現在地で運営をしながら工事を進める“居ながら改築”の手法を採用。整備期間中の診察規模については、可能な限り現状の規模を維持する。
 また、病院に隣接している広尾看護専門学校(鉄筋コンクリート造4階建て延べ2526平方bの学校棟、同造6階建て延べ3083平方bの寄宿舎、鉄骨造平屋392平方bの体育館で構成、全て71年完成)についても、別の用地に仮移転した上で現在の敷地内で建て替える。職員宿舎については整備期間中、近接地に機能を確保するが、敷地内に再整備するかどうか検討する。

提供:建通新聞社