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建通新聞社(岡山)
2018/06/04

【岡山】野田屋町1丁目2・3地区第1種再開発 6月にも都市計画決定

 【岡山市北区】野田屋町1丁目2・3地区第1種再開発準備組合(大森茂理事長)は、野田屋町1丁目2番3番地区の約0・7fを対象に岡ビル市場などを解体して、マンション、ホテル、店舗などからなる約4万0400平方bの再開発ビルを新築する。岡山市都市計画審議会(阿部宏史会長)で計画案が承認されたことから、今後は、県知事協議などを経て、6月に都市計画決定。その後、事業計画の作成などを進め、順調なら2021年4月の着工、24年度の完成を予定している。
 ビルの規模は、鉄筋コンクリート造地下1階地上19階建て延べ約4万0400平方b。地下が駐車場、1〜2階が店舗・医療福祉施設、3階がラウンジなど、4階から上が住宅(約200戸)、ホテル(約330室)などとなる。おおむねの駐車台数は約230台。総事業費は約142億円を見込んでいる。再開発コーディネーターは都市環境研究所(東京都文京区)が担当。
 同地区は、JR岡山駅から東へ約300bの距離にあり、駅から延びる駅前商店街の東端部と中心市街地を南北に縦断する西川緑道公園と都計道路西川線の交差部に位置している。中核施設の岡ビル市場が商業施設の郊外化や近隣商業施設との競合、建物の老朽化により空き店舗が増え、商業機能の活力が低下。このため、個別敷地を統合し、壁面の位置の制限や広場などによって敷地内に有効な公開空地を確保し、適正な容積率の割り増しにより、中心市街地の土地の高度利用などを図る。また、低層部に商業施設、高層部に宿泊施設、住居施設を導入することで、施設内の利用者などが交流できる「まちなか再生拠点」を創出し、野田屋町周辺に活力をもたらす起点として、都心にふさわしい魅力と賑(にぎ)わいのある交流拠点の形成を目指している。

「提供:建通新聞社」