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日本工業経済新聞社(埼玉)
2018/05/17

【埼玉】埼電協が企業対策セミナー

 埼玉県電業協会(岡村一巳会長)は11日、さいたま市南区の建産連研修センターで、浦和公共職業安定所(ハローワーク浦和)の学卒ジョブサポーターの安藤知子氏と、鰍momoto Consulting代表取締役の野本理恵氏を講師に迎え企業対策セミナーを開催。中小企業が抱える『ヒトとカネ』をテーマに問題に向き合った。
  岡村会長は共同でセミナーの準備にあたった人材育成委員会と企業対策委員会の各委員にお礼を述べた後、25日に開かれる総会について触れ「理事の新旧交代が予想されます。会員の皆さんから忌憚(きたん)のないご意見をいただき、その結果、私たちの気持ちが一つになれれば」とあいさつし、講師を紹介した。
  安藤氏は2018年3月の新規高等学校卒業者職業紹介状況、求人申込書の書き方のポイントなどについて、これまでの経験をもとにアドバイス。
  具体的に「企業を選ぶ理由はやりたい仕事かどうかが不動の1位。やりがいがあって、どれだけ将来性があるかを求人票に書き込むことが大事。企業を辞めて再就職するときに求めるものは研修制度がしっかりしているか」などと話し、求人は出し続けることが重要で、なにより保護者の目線で考えることと先生の気持ちをつかむことを優先すべきと伝えた。
  野本氏は『中小企業経営のおさえるべき「ヒト」と「カネ」〜貸借対照表から見える、未来からの逆算経営〜』と題し、儲かる強い会社の定義から始め、決算書から読み取るべき内容を講義。
  「自己資本は会社の価値で、増資するか利益を出すことでしか増やせない」と、借金頼りにならないよう、バランスシートから逆算して利益目標を立て、数字を分析することで自社の10年後から逆算して経営することが重要と結論付けた。