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建通新聞社(中部)
2018/06/05

【愛知】名古屋市 13階建高層住棟解体を19年度

 名古屋市住宅都市局は、氷室公営住宅の建て替えで第2工区内に所在する住棟の解体工を2019年度に発注する計画だ。同工区内の既設住棟は13階建ての高層棟で、市営住宅では初めての高層住棟の解体案件となる見込み。本年度は既設住棟の解体設計をまとめるとともに、第2工区内の新設住棟の設計を進める方針。
 第2工区内の既設住棟は第5棟で、鉄筋コンクリート造13階建て箱型形状の住棟。戸数は260戸。13階建て住棟の解体は市では初めてとなるため、現在進めている解体設計の中で施工計画など詳細を決める考え。基礎は場所打ち杭(杭長約31b)が全体で97本。既設住棟本体の解体工と杭撤去工を一括するか分離するかなどは未定。建て替え新築に際して既設杭を全て撤去するかも今後決めるとしている。
 第2工区の新設住棟は2棟。規模は、鉄筋コンクリート6階建て延べ4393平方b(C棟、敷地内南側)、同造7階建て延べ5490平方b(D棟、同北側)。戸数はC棟が50戸(一般23戸、小家族12戸、高齢小家族3戸、老人2戸、単身4戸、多家族4戸、身障世帯1戸、身障単身1戸)。D棟は63戸(一般35戸、小家族20戸、高齢小家族4戸、老人4戸)。第2工区の敷地面積は約3600平方bで、外構、植栽、駐車場を配置する。所在地は南区氷室町。
 第2工区の新設住棟の詳細設計は「氷室公営住宅2次設計委託」で一般競争入札を公告した。入札書を6月12〜14日に受け付ける。開札日は6月15日。履行期間は19年2月28日まで。
 氷室公営住宅の建て替えは、全体7棟を北工区(既設1〜4棟)と南工区(同5〜7棟)に分けて計画。南工区は整備計画を策定済みで、第1次棟(70戸)と第2次棟(58戸)を10月末の完成を目指して施工を進めている。第1〜2次棟完成後、既設5棟の居住者が第1〜2次棟に移転する計画。南工区の既設7棟は、既設5棟と同じく13階建て260戸の住棟。
 北工区は建て替えに向けた建物配置やスケジュールを決めるため基本計画を策定中だ。北工区は既設1棟(93戸、1階に上下水道局が入所)、既設2棟(234戸)、既設3棟(80戸、1階に店舗が入所)、既設4棟(234戸)がある。

提供:建通新聞社