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北陸工業新聞社
2018/06/05

【富山】新会長に近江吉郎氏を選任/県建築士会が通常総会開く/「新時代に即応した魅力ある会へ」 

 公益社団法人富山県建築士会(中野健司会長)の第67回通常総会が2日、富山電気ビルで開催された。任期満了に伴う役員改選では、新会長に近江吉郎氏(おおみ設計)が選任された。
 この日は代議員55人のうち、委任状を含め52人が出席。冒頭、中野会長があいさつし、「公益法人への移行から5年が経過し、法人のあり方についていろいろ協議をいただいた。会長を2期4年務め本日、正式にたすきを渡すことになるが、この場を借りて皆様にお礼を申し上げたい」と謝意を示し、「地域の課題に対し、建築士が何をなすべきか。少子高齢化、人口減少が大きな問題。空き家や地域防災、県産材の流通、産学官が連携して地域を再構築する課題もある」と話した。
 また、「宅建法が改正され、建築士による既存住宅状況調査技術者の法的な枠組みがスタート。本会では昨年度から養成を始め、200名前後の資格者が登録されている。歴史的建造物保全活用に係るヘリテージマネージャーの育成も行っている」と述べるとともに、建築3会による建築士資格制度の改善に関する共同提案の内容を紹介し、「建築士の受験資格の拡大が実現するよう期待したい」と語った。
 議事では17年度事業報告と決算、理事・監事の選任を承認したほか、18年度活動指針、事業計画などを説明。総会後に理事会が開かれ、新執行部体制が報告された。
 新会長に就任した近江氏は、「士会を取り巻く環境は大変厳しい。特に会員は10年で700名が退会し、減少に歯止めが効かない。全国的な傾向ではあるが、しっかり体制を整え、社会のニーズに合わせながら、より市民に近い位置で活動し、われわれの存在をPRしていきたい。新しい時代に即応した魅力ある士会を作るために頑張りたい」との抱負を述べた。来賓を代表し、広沢久也県建築住宅課長(知事代理)が祝辞を寄せた。
 活動の重点項目には、(1)建築士会・建築士事務所協会・JIA富山地域会との3会合意に基づく自治体との災害時の建築物の応急対策協定締結の促進(2)空き家対策・県産材活用・災害に強いまちづくり等、行政や他機関との連携(3)既存住宅状況調査技術者や歴史的建造物保全活用に係るヘリテージマネージャーの育成と関係機関との連携(4)会員の資質向上のため、自己研鑽を支援する各種講習会や見学会等を開催(5)活発な建築士会とするため組織活性化会議を設置―を設定した。
 会長以外の主な役員は次の各氏((新)は新任)。▽副会長=(新)金山泰夫、(新)竹林正宏▽専務理事=土倉範行▽常務理事=(新)南保史朗、(新)西野晴仁、(新)山口孝芳、(新)中谷元秋▽理事=(新)石山敏雄、(新)松平輝之、(新)山口実、杉本隆一、山下重利、(新)飯野美代子、稲垣由希子、鈴木保二、根塚三起生、江本優、(新)高原昌弥、林芳宏、(新)藤井均、向山武俊、白井宏嗣、(新)野村和則、(新)水木功、青野茂和(青年委員会)、(新)林千晶(女性委員会)、(新)篠原靖幸(建設業協会)、林信宏(建築組合連合会)▽監事=小見美由紀、齋藤弘志―。

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