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滋賀産業新聞
2018/06/06

【滋賀】県大津土木の今年度河川事業

 県大津土木事務所河川砂防課は、過年度より進めている大戸川の拡幅事業に伴う護岸工事、藤ノ木川の切り下げ工事、また吾妻川の河川改修に向けてのJRとの協議等に今年度取り組む。
 大戸川については、これまでより拡幅や護岸工、堤防強化等の整備を順次進めており、今年度は大津市堂、中野地区、石居地区でそれぞれ護岸工に9月から着手し年度内に完了する。経費として今年度予算に1億9500万円を計上。
 大戸川は天井川となっており、堤防が決壊すると甚大な被害が出る恐れがあるため、瀬田川から分岐する「黒津橋」下流(黒津5丁目)から「荒戸橋」下流(上田上新免町)までの4・5について順次、河床切り下げや引堤、堤防嵩上げ等の各種整備が進められている。
 同様に天井川である藤ノ木川については、昨年度に既に工事発注済みで、今年度にかけて施工を進める。
 大津市市街地を流れる吾妻川のトンネル河川化については、昨年度にトンネル河川とJR線との交差部分についての調査、工法検討等を実施。今年度は引き続き、同区間の土質調査およびJRとの協議を行い、昨年度に検討したルートや工法を検証する。その後、測量および予備設計を行い事業化を目指す見通し。
 吾妻川のトンネル河川化は、県庁裏からJR大津駅手前までのL600b区間(大津市京町4丁目〜大津市逢坂1丁目・音羽台地先)について、2013年の台風18号で浸水被害が発生したことを機に計画されたもの。当初の計画によると、地中にW約3・5b程度のボックスシールドを敷設し、平常時は現川に水を流下させ、洪水時にはトンネル河川に流下できるようにする。

提供:滋賀産業新聞