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鹿児島建設新聞
2018/06/09

【鹿児島】鹿児島港国際クルーズ拠点/岸壁基礎工に着手

工事成績 国土交通省九州地方整備局は、鹿児島港国際クルーズ拠点整備事業に2018年度から事業着手した。事業費は、工事費1億9586万円、測量設計費3億9966万円、船舶および機械器具費447万円の計6億円を計上。調査・設計を進めるとともに、岸壁の基礎工に着手する。事業期間は21年度まで、全体事業費は89億円を見込む。
 事業は、県とロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL)が応募した「官民連携による国際クルーズ拠点を形成する港湾」に追加選定されて事業化に弾みが付いた。
 計画書(目論見)によると、RCLによる寄港回数の目標は、運用開始年の22年に50回、目標年の32年に130回を設定。優先的な利用を行う期間が20年間で最大40年間まで延伸できる。
 マリンポートかごしまでは大型化と同時寄港に対応するため、既存岸壁の陸側に水深10m岸壁1バース(延長410m)のほか、ふ頭用地を造成。水域施設は水深10mの浚渫も予定している。直轄事業費の負担割合は国6割、県3割、鹿児島市1割。
 全体事業費の内訳は、直轄の岸壁や浚渫に78億円、連携クルーズ船社の旅客ターミナルに10億円、県が整備する駐車場に1億円。残事業費は19年度約24億円、20年度約24億円、21年度約24億円を予定。

■鴨池中央港区線
今年度橋梁の下部工

 アクセス道路となる臨港道路「鴨池中央港区線」には2億円が配分された。内訳は、工事費1億895万円、測量設計費1455万円、用地費および補償費7500万円−など。橋梁下部工に着手するほか、調査・設計も進める。
 同区間の延長は約2400m。内訳は陸上部(約400m)と橋梁部(約1100m)、埋立部・陸上部(約900m)で構成する。橋梁上部工部分は、3径間PC橋2基と6径間鋼橋1基の計3基、下部工は橋台2基、橋脚11基。
 橋梁部分の桁下空間は8mの高さを確保し小型船舶に対応。旧南港区にはガス関係やセメントサイロなどもあり、船舶を利用して作業を行っており、事業損失が予見される建物等の調査を進める。

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