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建通新聞社(神奈川)
2018/06/20

【神奈川】県 図書館新棟、厚木児相の設計プロポ開始

 神奈川県住宅営繕事務所は6月19日、「県立図書館新棟新築工事調査設計業務委託」と「厚木児童相談所新築工事調査設計業務委託」の簡易公募型プロポーザルをそれぞれ開始した。いずれも7月4日まで参加表明書を受け付け、20日に選定・非選定を通知。選定通知書を受けた者は、23日から8月9日の間に技術提案書を提出する。9月13日に最優秀提案者の特定通知を行った後、見積書の提出を求め、25日に開札する。業務の委託期限は2019年2月28日。
 県立図書館は、横浜市西区紅葉ケ丘9ノ2の敷地5762平方bに所在する施設。本館(鉄筋コンクリート造地下1階地上2階建て延べ3015平方b)と、新館(鉄骨鉄筋コンクリート造地下3階地上4階建て延べ9114平方b)で構成している。
 1954年の開館以降は大規模な改修を行っていないため、施設・設備の老朽化が進み、バリアフリー対策も十分とは言えない状況にある。さらに、蔵書増加に伴って館内レイアウトを繰り返し変更してきたため、利用者動線の複雑化、閲覧スペースの分散といった課題も抱えている。
 このため、既存2施設の他、新たに建設する「新棟」により、「専門的図書館」「広域的図書館」「価値を創造する図書館」「魅せる図書館」としての機能発揮を目指すことになった。
 今回、調査設計に着手する新棟は、図書館に近接する元紅葉ケ丘高等職業技術校の敷地1889平方bに建設。鉄筋コンクリート造、または鉄骨鉄筋コンクリート造4階建て以下の建物とする。延べ床面積は3700平方b以下(うち、図書・研究部門などは2430平方b)。想定工事金額(概算)は20億2000万円、工期は17カ月を見込んでいる。
 プロポーザルでは、本館と新館との機能に配慮した建物配置・平面計画などについての技術提案を求める。
 一方の厚木児童相談所は、厚木市水引2ノ11ノ6の敷地約2360平方bに建設する。厚木警察署などの県有施設に隣接する、現在の施設を移転改築する形で整備する計画だ。
 新たな施設の規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ2600平方b以下。付属施設として屋外運動スペース(約400平方b)、駐車場(20台以上)、駐輪場(10台以上)を計画している。想定工事金額(概算)は14億1000万円、工期は16カ月。
 今回のプロポーザルで求める技術提案は、児童相談所と一時保護所の機能連携を考慮した配置・平面計画など。

提供:建通新聞社