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建通新聞社(神奈川)
2018/06/27

【神奈川】横浜動物の森公園・未整備区域の基本計画案

 横浜市は「横浜動物の森公園」の未整備区域約50f(旭区)を対象とした基本計画案をまとめ、全国都市緑化フェア(2017年3〜6月)の会場基盤施設や未公開樹林を活用・保全しつつ▽公民連携による一部ゾーンの先行整備▽北側メインゲートの配置▽中央道路の延伸―などに取り組む方針を打ち出した。18年度は市民意見募集(7月25日まで)を経て基本計画を確定するとともに、中央道路の延伸に向けた交通量調査などを実施する。19年度から緑化フェアの会場だったエリアを順次公開し、21年度以降にその他のエリアで段階的な整備を進める。
 横浜動物の森公園は旭区上白根町・都岡町・川井宿町、緑区三保町の丘陵地に整備する面積103・3fの都市計画公園(都市計画公園名=都筑自然公園)で、南側の「よこはま動物園ズーラシア」(ズーラシア)など約56・7fを公開済み。事業費約1035億円(用地496億円、施設539億円)を見込み、08年度の公共事業再評価時点で事業費ベースの進捗(しんちょく)率が約81%に達している。
 17年度末の事業計画変更認可によって、施行期間を17年度末から22年度末まで5年間延長した。
 今回の未整備区域約50fはこれまで植物園エリアと位置付けていた場所で、東側の約20fに広場や大花壇、園路などを設けて緑化フェアの会場の一つ(里山ガーデン)としていた。また、16年度に協和コンサルタンツ(横浜営業所、横浜市中区)へ委託した業務を通じ、西側の未公開樹林などを含む区域全体の基本計画を練っていた。
 基本計画案によると、緑化フェアの会場だった東側の約20fを里山ガーデンエリアと銘打って「花と緑のゾーン」「森を楽しむゾーン」「谷戸の環境ゾーン」「入口ゾーン」に区分。このうち「森を楽しむゾーン」を公民連携で先行整備して、アスレチック施設や上質なキャンプ体験、食事などを提供できるようにする。「入口ゾーン」には管理事務所などを置く。
 一方、残りの西側を中心とする約30fは「保全林ゾーン」「紅葉の森ゾーン」「動物の森連携ゾーン」「コミュニティゾーン」からなるその他のエリアとする。その中で「動物の森連携ゾーン」は未整備区域とズーラシアの一体化を図るため、公園全体の北側メインゲートやロータリー、駐車場を配置する。また、ズーラシア沿いに里山ガーデンエリアの「入口ゾーン」まで来ている中央道路を西方に延伸し、三保街道とつなげる。
 「保全林ゾーン」には遊歩道などを整備し、「コミュニティゾーン」に近隣住民のための公園施設を置く。

提供:建通新聞社