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建通新聞社(東京)
2018/06/28

【東京】都技術会議 建設業の魅力向上、都庁一丸で

 東京都技術会議(座長・西倉鉄也都技監兼建設局長)は2018年度、新たに「働き方改革等による建設業の魅力向上」と「公共インフラ技術等を活用した海外支援」に取り組む方針を固めた。建設業の魅力向上については、週休2日制モデル工事や女性活躍モデル工事などの取り組みをさらに推進するとともに、学生向けイベントや現場見学会の実施など魅力発信につながる事業を積極的に展開する。海外支援では、遮熱性舗装や漏水防止技術、軟弱地盤での港湾施設整備など都が保有・活用している技術・ノウハウを世界に向けて発信するとともに、民間と連携した海外支援の可能性を検討する。6月26日に都庁内で開いた会合で、都が一丸となって取り組みを進めていくことを確認した。
 会議の冒頭、あいさつした小池百合子知事は「心(意識)・技(技術)・体(制度)がそろって都の施策が意義あるものとなる。セーフシティ・スマートシティ・ダイバーシティの三つのシティの実現のためには技術的な視点が欠かせない」などと技術力の重要性を強調。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて進んでいる会場建設や環境整備を「東京の技術力を発信する機会」と述べるとともに、「(担い手となる)建設業の人材確保や女性活躍につながる取り組みを進めるべき」と訴えた。
 建設業の魅力向上は、社会資本の安定的な整備・管理を行い、災害時の対応など地域の守り手でもある建設業の担い手確保が目的。働き方改革として「長時間労働の是正」「女性の活躍推進」「生産性の向上」を掲げ、週休2日制モデル工事や女性活躍モデル工事などを推進するとともに、ICT活用や施工時期平準化を加速する。併せて、社会資本の整備・管理の魅力発信として「将来の担い手へのPR」「発信ツールの拡充」を進める。学生向けのイベントや現場見学会の実施、インフラポータルサイトの充実などを通じて都が実施している公共事業や現場の魅力を広く伝える。
 モデル工事については、建設局が18年度から原則として全ての工事に「週休2日制」を適用する方針を固め、「女性活躍」「建設業の魅力発信」についても原則として適用対象に位置付けている。財務局でも「女性活躍」「週休2日制」「若手育成」の対象案件を選定して契約手続きを進めている。モデル工事の内容や取り組み状況に関する情報を各局で共有し、それぞれの局で適用案件を拡大していく考えだ。
 インフラ技術を活用した海外支援では、都が保有・活用している▽遮熱性舗装▽漏水防止技術▽水面制御装置▽軟弱地盤での港湾施設整備▽まちづくり―といった先端技術やノウハウを、海外での事業支援や技術力に役立てることを検討する。都の持つ技術などを掘り起こし、国際会議などの機会を利用して世界に向けて発信する他、民間との連携による海外支援の可能性を探る。

「ひとくちメモ」
 都では建設局や都市整備局、財務局などが16〜17年度の2カ年で、週休2日制確保モデル529件、女性活躍モデル22件、建設業の魅力発信モデル44件を契約している。また、港湾局ではモデル工事を位置付けていないものの、女性技術者を配置した場合はモデル工事と同様の取り組みを原則として受注者に求めている。

提供:建通新聞社