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建通新聞社(静岡)
2018/07/02

【静岡】静岡県静岡市 初の「発注者指定型ICT工事」

 静岡市は、初の「発注者指定型ICT工事」を発注した。入札を終え、6月議会の承認を待って契約する。市発注のICT工事としては3件目となる。スケジュールなどは未定だが、今後ICT施工の導入に向けた検討を行っていく。
 ICT工事は、2016年度、17年度に1件ずつの実施実績があるが、共に受注者側からの申し入れによる「施工者希望型」だった。
 いずれも試行工事の位置付けではなく、ボリューム面などから採用したもの。現時点ではICT施工導入へ向けた試行や本格実施のめどは立っておらず、今後の検討課題となる。ただし、市発注でICT施工を行い、メリットが得られる規模の工事数がほとんどもないことも事実だ。
 今回の対象工事は、ICT土工、主要地方道清水富士宮線(大久保山)築造。切土工の全体約27万立方bのうち、約7万立方bが岩石のため、約20万立方bのみに適用する。土砂は新興津ふ頭への埋め立てに使用する。落札金額は11億6600万円(税込み)、施工予定者は鈴与・イハラ・橋JV(静岡市清水区)。起工測量から完成検査までの全工程を、ICT施工の対象としている。
 過去2件の工事のうち16年度は、ICT土工として清水庵原球場第2期整備土地造成に適用。7万3000平方bの路体盛土、落札金額は2億7574万0200円(税込み)、施工者はイハラ建成工業(静岡市清水区)。ドローンによる3次元起工測量、3次元設計データの作成、ICT建機による土工を実施した。
 17年度は、ICT舗装として、北矢部日本平線改良に適用。3000平方bの舗装が中心。落札金額は6746万3280円(税込み)、施工者は木内建設(静岡市駿河区)。ドローンによる起工測量、3次元設計データの作成、ICT建機による舗装を行った。



提供:建通新聞社
(2018/7/2)

建通新聞社 静岡支社