トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(東京)
2018/07/03

【東京】都 新並木橋〜渋谷橋間に22万立方b規模の調節池

 東京都建設局は渋谷川・古川の時間雨量75_対応の河川整備として、新並木橋〜渋谷橋付近に容量約22万立方bの規模の調節池を新設する。河川整備計画の変更原案に盛り込んだ。今後、施設数や設置場所などの施設計画の検討を進めていく。
 古川水系の渋谷川・古川は、JR渋谷駅前の新渋谷橋(渋谷区渋谷2丁目)を上流端とし、渋谷区と港区を流れ東京湾に注ぐ延長6・8`の2級河川。渋谷区と港区の区境である天現寺橋(港区南麻布4丁目、渋谷区恵比寿2丁目)を境に、上流を渋谷川(延長2・4`)、下流を古川(延長4・4`)と位置付けている。2008年に現在の河川整備計画策定後、都は「中小河川の整備方針」「豪雨対策基本方針」を定め、治水の目標を引き上げたことから、これらを反映して河川整備計画を見直す。
 時間雨量75_規模の降雨に対応するよう調節池を整備するとともに、河道整備と流域対策を組み合わせて実施する。
 調節池については、上流域の新並木橋〜渋谷橋付近に、容量約22万立方bの規模で建設する。今後、施設数や設置場所などの施設計画の検討を進める。
 天現寺橋付近から国道1号(赤羽橋)付近での区間では、橋梁の架け替えを含む護岸整備や河床掘削を行う。国道1号から下流の高潮対策対象区間では、国道15号(金杉橋)付近からJR線までの区間で防潮堤整備と河床掘削を行う。
 また、沿川に商業地域や公園、駅周辺など人が多く集まる場所をはじめ、首都高速道路が上空を走る区間や、閑静な住宅地などさまざまな特性がある。そこで、区域をA〜Gの7ゾーンに区分。Aゾーン(宮益橋〜新並木橋、延長0・4`)を「業務商業地区と連携したゾーン」、Bゾーン(新並木橋〜天現寺橋、延長2・0`)を「やすらぎうるおいのあるゾーン」、Cゾーン(天現寺橋〜古川橋、延長1・7`)を「緑が多く開放感のあるゾーン」、Dゾーン(古川橋〜二之橋、延長0・7`)を「住宅街の落ち着き静けさがあるゾーン」、Eゾーン(二之橋〜赤羽橋、延長1・0`)を「新しいまちと共生するゾーン」、Fゾーン(赤羽橋〜金杉橋、円筒0・9`)を「公園と一体となったうるおいのあるゾーン」、Gゾーン(金杉橋〜河口、延長0・6`)を「舟運でにぎわいのある水辺ゾーン」と位置付ける。
 渋谷駅付近や広尾病院、新古川橋付近などゾーンごとに人が多く集まり効果が大きい箇所を「拠点」として選定し、護岸などの整備と併せてビルの再整備や川沿いの遊歩道整備、護岸の親水化整備などを進めていく。

提供:建通新聞社