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建通新聞社四国
2018/07/10

【香川】全国安全週間 香労局観音寺労基署合同パト

 全国安全週間(7月1〜7日)の一環として、香川労働局(亀澤典子局長)と観音寺労働基準監督署(瀧幸司署長)は7月5日、国道32号の「平成27−31年度新猪ノ鼻トンネル工事」現場(三豊市財田町財田上7674ノ5、施工・佐藤工業)で、合同安全パトロールを行った。亀澤局長や瀧労基署長をはじめ、香川労働局の職員と関連の協力業者を含む施工者ら約20人がトンネル坑内を巡視。ズリ処理においてベルトコンベヤー方式を採用した切羽からの掘削状況や覆工などとともに、施工に当たっての坑内の環境をリアルタイムに把握する情報通信技術の導入など、安全管理状況を確認した=写真。
 新猪ノ鼻トンネルは国道32号猪ノ鼻道路8・4`のうち、香川県側2・9`の道路新設工事で、トンネル本体工2803b、幅員7・5b、坑門工1基、道路土工、擁壁工、排水構造物一式他。掘削工法はNATMで発破掘削。コンクリート約2万8000立方b、鋼材約900dを見込む。仕上げ内空断面は54平方b、掘削量は19万4000d。掘削は7月4日現在の施工位置で88%、覆工は62%の進捗。工期は2016年2月2日〜19年8月30日。発注者は国土交通省四国地方整備局香川河川国道事務所。
 道路トンネルとしては掘削断面が小さく、施工延長が長い特徴から、安全管理施工上、坑内環境状況のリアルタイムの把握と連絡系統を保持するために独自開発のトンネル情報通信技術を導入。併せて重機同士などによる接触災害を避け、加えて施工効率を向上させるために掘削によるズリ処理において連続式ベルトコンベアー方式を採用している。現場では発破による掘削土が切刃に設置されたクラッシャーで細粒化され坑外の残土置き場まで搬出される工程の説明を受けた。
 パトロール後、観音寺労働基準監督署の瀧署長は「最新のトンネル情報通信技術機器を活用し、安全・施工管理面に生かしている。今後とも安全作業に留意してほしい」と講評した。

提供:建通新聞社