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日刊建設タイムズ社
2018/07/11

【千葉2か年で再開発方針を/来月3日まで提案受付/JR津田沼駅周辺地域/習志野市】

 習志野市都市政策課は10日、JR津田沼駅周辺地域再開発方針検討業務委託のプロポーザル募集要項を公表した。同地域のあるべき姿を検討し、都市再開発の方針案を策定するとともに、併せて市内各鉄道駅周辺の都市再開発の方針案も作成する。委託期間は2020年3月31日まで。提案上限額(消費税を含む)は3347万4000円。
 参加資格要件は、同市入札参加資格者名簿の大分類「土木関係建設コンサルタント業務」、中分類「道路」「都市計画及び地方計画」「交通量調査」「交通施設設計」「分析・解析」のすべてに登録されていること。千葉県、神奈川県、東京都、埼玉県または茨城県に本店または営業所等を有すること。08年度以降に官公庁等が発注した同種または類似業務を元請として受注し、遅滞なく履行完了した実績を有すること等。
 8月3日に提案書及び見積書(参考)の提出を締め切り、1次審査(書類審査)で5者程度を選定し同13日に通知。同29日のヒアリングを経て9月5日に選定結果を公表する予定。
 技術提案を求めるテーマは、@JR津田沼駅南口の駅前広場と津田沼緑地、谷津町特定街区における一体的な市街地再開発事業に関する技術提案AJR津田沼駅北口の交通事情に関する技術提案の2つ。
 JR津田沼駅周辺地域のあるべき姿を実現するには、民間事業者の建築活動を適切に誘導することが重要なことから、市街地再開発事業を促進するために都市再開発の方針案を作成するとともに、都市施設の整備における行政負担や、国等の補助金及び交付金の活用について検討する。
 業務内容のうち「JR津田沼駅周辺のあるべき姿の検討」では、JR津田沼駅周辺地域まちづくり検討方針(15年度)、JR津田沼駅周辺地域都市機能検討委託報告書(17年度)、後期基本計画策定支援事業(18年度)の市民意識調査や商工会議所・商工会の意見を踏まえ、同駅周辺のあるべき姿を検討する。
 このうちJR津田沼駅周辺地域都市機能検討委託報告書(17年度)では、南口は駅前広場(ペデストリアンデッキ含む)と津田沼緑地(普通財産の国有地)及び谷津特定街区における一体的な市街地再開発事業を、また、北口は新津田沼駅周辺へのバスロータリーの新設、ペデストリアンデッキの再整備、東側跨線橋の架け替えなどを展開方策として提案している。
 こうした駅南口・北口の展開方策や南北の移動円滑化、回遊性を考慮し、@前提条件の整理A都市基盤整備方針検討B土地利用方針検討Cまちづくり構想(案)作成D公共施設の整備水準検討E宅地利用増進の検討F実態調査G事業スキームの検討H実現手法の提案I課題整理を内容とする。
 もう一つの業務内容である「市内各鉄道駅周辺の都市再開発の方針案の作成」では、JR津田沼駅周辺地域については「あるべき姿」の検討を踏まえて、1号市街地のほか2項地区や誘導地区を設定することを前提とする。それ以外の鉄道駅周辺については、1号市街地の設定を前提とし、高度利用や市街地再開発促進地区の検討は不要とする。
 こうした方針に従い、@上位計画等の整理A拠点市街地の現状把握B課題地区の抽出C課題地区の方針検討D再開発方針(案)の検討E庁内調整資料作成F都市再開発方針原案作成(1号市街地の検討、再開発目標検討、高度利用検討、2項地区及び誘導地区の選定)G協議書類作成H都市計画審議会資料作成I説明資料作成を内容とする。
 JR津田沼駅周辺地域に関しては、まちづくり検討方針(15年度)で、現在の同駅周辺地域は商業集積が高く、公共ホールや大学が立地しているものの、地域全体の回遊性や各施設間のネットワーク、公共交通機関同士の乗り換え利便性に課題があるとして、将来は商業機能や文化機能、教育(大学)機能など既存の強みを回遊機能等により、さらに強化するとともに、業務機能や居住機能などを新たに付加することで、賑わいと活気ある地域の実現を目指すとしている。
 そして、まちのイメージを「いいね!駅近 歩きたいまち」とし、それを実現するための機能として@時間消費機能A交流創出機能B高品質な空間創出機能C回遊機能D交通結節機能の5つを挙げている。k_times_comをフォローしましょう
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