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北陸工業新聞社
2018/07/11

【福井】技術革新を見据え真摯に向き合う/早瀬茂樹氏が国土交通大臣表彰/管工事業の地位向上に尽力/無散水融雪など住民周知へ 

 北陸設備工業(本社・福井市宝永4丁目)の元代表取締役である早瀬茂樹氏が、18年度の国土交通大臣表彰に輝いた。建設事業関係功労で、多年にわたり管工事業に精励するとともに、関係団体の役員として地方業界の発展に寄与した功績が高く評価された。
 現在は一般社団法人福井県管工事設備工業協会の副会長で、技術委員長を兼務し、感謝の気持ちとともに「今の役割に真摯に向き合っていきたい」と率直に抱負も示す。毎年恒例のフクイ建設技術フェアへの出展では中心的な役割を担い、無散水融雪の普及拡大に向けても住民周知に尽力するなど、管工事業の社会的な地位向上に努めている。
 また本管業の工事組合とも連携強化を図り、災害復旧に遭ってはボランティアとして専門性を生かし懸命に当った。組合活動を振り返り「(業界の)認知度が徐々にアップしてきた」と手ごたえに実感を込め、当面する課題については「やはり人材確保」と見定め、今後も真正面に向き合っていく構え。今後の技術革新を見据えては「ハウスメーカー等の配管ユニット工法が進展しても、この業界の役割や重要性は依然変わらない」と揺るぎない信念をみせた。
 組合協会の要職をこなす一方、会社トップとしても経営手腕を発揮した。福井地方法務局や福井警察署、県立病院の空調・衛生設備工事などで成果を上げ、管工事の1・2級施工管理技士の有資格者(計27人)を社内育成。とりわけ若手に向ける眼差しは熱く「現場経験を様々に積むなかで職人さんとも切磋琢磨し、技術を磨きあい、必要となる資格をこれからも取得して実践的にますます成長してほしい」と願いを込めた。
 はやせ・しげき 63歳 福井市宮地町第53号在住。座右の銘は「一所懸命」で「所」の一字に、次に進むためにも今を大切にとの思いを込める。 

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