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建通新聞社(神奈川)
2018/07/13

【神奈川】横浜市 金沢区内改良3住宅で建替計画

 横浜市建築局は市営住宅の再生で、金沢区にある「瀬戸橋」「六浦」「瀬ケ崎」の改良3住宅の建て替え基本計画を立案する業務をみかんぐみ(横浜市中区)に委託した。2017年度の検討成果や「市営住宅の再生に関する基本的な考え方」(4月)などを踏まえて18年度内に最適案を具体化し、19年度以降の施策展開につなげる。
 対象の金沢区内改良3住宅は▽瀬戸橋=4棟124戸(洲崎町3ノ1、初年度建設62年度)▽六浦=4棟94戸(六浦5ノ9、64年度)▽瀬ケ崎=2棟56戸(六浦東1ノ25、64年度)―で、いずれも鉄筋コンクリート造4〜5階建て。浴室やエレベーターを備えていない。
 17年度に市浦ハウジング&プランニング(東京都文京区)へ委託したコンサルタント業務を通じ、現有戸数の維持を前提にそれぞれの敷地内で高層化したり、特定の住宅を高層化して他の住宅を集約したりする方策を探っていた。
 また「市営住宅の再生に関する基本的な考え方」では、1981年以前に建設した35カ所・約1万4000戸の市営住宅(公営住宅、改良住宅)を2020〜50年の約30年間で再生することとし、今回の金沢区内改良3住宅などを先行して建て替える方針を打ち出している。
 業務委託先のみかんぐみは5月21日の指名競争入札に331万円で応札し落札者となった。6月8日〜19年3月29日の履行期間で建て替え基本計画を立案する。高層化や集約化の可否を見極めつつ、仮住居の確保なども考慮して中身を検討することになりそうだ。

 ―野庭も計画検討へ別途業務―

 17年度の市浦ハウジング&プランニングへの業務委託では、港南区にある最大規模の市営住宅「野庭」(鉄筋コンクリート造3〜5階建て88棟3294戸の公営住宅、初年度建設72年度)についても、高層化などを見据えて課題を整理していた。こちらも18年度中に建て替え基本計画の検討を始めるため、別途業務を委託する予定でいる。

提供:建通新聞社