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建設新聞社
2018/07/13

【東北・山形】予定価格105億余、延べ1万7412u以上を建設/山形市が商業高校改築PFIを公告

 山形市は、PFI法に基づき実施する「市立商業高等学校校舎等改築事業」(BTO方式)の総合評価落札方式一般競争入札を12日付けで公告した。予定価格は105億1000万円。
 入札説明書等に関する説明会は今月19日14時から実施。参加資格審査受付期間は9月3日〜5日、提案書の提出は11月7日9時〜15時、開札は同7日15時15分に行う。
 その後、書類審査を行い、12月下旬のプレゼン審査を経て、年内に落札者を決定。2019年3月の議会議決後に契約を締結する。審査は、5人で構成する山形市立商業高等学校校舎等改築事業者検討委員会(委員長・齋藤順治山形市副市長)が行う。
 応募者の構成は、設計、建設、工事監理、維持管理、運営に当たる者などの複数の企業で構成するグループとし、かつ山形市内に本社を有する者を3社以上含むこと。代表企業は山形市内に本社を有する者であることが望ましいとする。また、電気設備業者および機械設備業者については、山形市内に本社を有する者をそれぞれ複数加えるように配慮を求めている。
 設計業務および工事監理業務を行う者の参加要件は、一級建築士事務所であり、市の競争入札参加資格名簿において建築士事務所として登録され、かつ03年度以降に延べ5000平方b以上の学校校舎の新築・改築の基本設計または実施設計などを元請けとして履行した実績を有すること。ただし、業務に当たる者が複数の場合、そのうち1社以外は実績を問わない。
 建設を行う者の参加要件は、建築一式工事A等級で総合点数が860点以上であり、かつ03年度以降に延べ5000平方b以上の学校校舎を施工した実績を単独またはJVの構成員として有していること。ただし、建設に当たる者が複数の場合、そのうち1社以外は等級や総合点数、実績の有無は問わない。
 維持管理業務および運営業務、その他業務に当たる者の参加要件は、業務に必要となる資格および資格者を有し、かつ市の競争入札参加資格名簿に登録されていることとする。
 県内唯一の市立高等学校である同校(山形市あかねケ丘1の9の1地内)は、1974年から75年にかけて建設されたRC造4階建て、延べ9539平方b規模の校舎と、S造3階建て、延べ5276平方b規模の体育館などが配置されている。いずれの施設も建設から約40年が経過しており、老朽化が著しく安全面も含めて良好な教育環境の維持が困難なことから建て替えを立案。民間事業者の創意工夫によって魅力ある施設整備の実現を図るのみならず、効率的かつ効果的な整備による財政負担の縮減などを期待しPFI法に基づき事業を進めることとした。
 建設地は現敷地に加え、学校南側にある「あかねケ丘公園」の西側部分も活用し、総敷地面積は約7万5200平方b。計画によると、校舎棟は延べ1万0132・2平方b、体育館は延べ6621・6平方b(雨天練習場除く)、セミナーハウスは延べ658・8平方bを下限値とし、それぞれプラス7lを上限とする。このほか、屋外運動施設としてサッカー場、野球場、テニスコート(6面)などに加え、クラブハウスも整備する。
 工事は生徒が現校舎を利用しながらの工事となるため2期に分けて建設するとし、T期建設は現あかねケ丘公園西側の解体、新校舎および屋内運動場施設などの建設、新テニスコートの整備。U期建設は、既存校舎などの解体、新グラウンドおよび野球場の整備、新設あかねケ丘公園北側の整地となっている。
 設計・建設期間は2019年4月〜23年11月(T期建設=20年4月〜22年3月、U期建設=22年4月〜23年11月)までで、維持管理・運営期間は22年4月〜37年3月まで。
 PFIアドバイザー業務はパシフィックコンサルタンツが担当する。

 提供:建設新聞社