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北陸工業新聞社
2018/07/19

【福井】地域の守り手として社会的役割を/畑信夫氏が国土交通大臣表彰/県内外で被災地復旧作業に尽力/地域密着型の公共事業予算確保など要望 

はた・のぶお 69歳 敦賀市白銀町在住 地方建設業者に課せられた責任と使命を果たすため「担い手確保や育成、現場の生産性向上に取り組むのが急務」と直面する課題を見据える。 
 畑建設(敦賀市三島31―3―1)の畑信夫代表取締役が、18年度の国土交通大臣表彰(建設事業関係功労)に輝いた。受賞を受け「今後も気持ちを新たに、より一層の努力をしていく覚悟」と気を引き締める。
 15年6月に一般社団法人福井県建設業協会の常任理事に就任し、担い手育成や情報共有システムのための研修、講習会等の開催に携わったほか、会員企業の技術・技能向上を図り、県内建設業界の振興と発展に尽力。現在は副会長として坂川進会長を常に補佐し、業界全体の舵取りを担う。
 一方、一般社団法人敦賀建設業協会は会長に就任して4年目。13年9月に嶺南地方を襲った台風18号に際しては、副会長として敦賀市及び美浜町の被災した河川並びに道路等の監視・大型土のう作成据え付けなど昼夜兼行で陣頭指揮。東日本大震災後の11年9月には福島県南三陸町まで会員25人を率いて、いち早くボランティアとして手弁当で駆け付け、復旧作業に参加した。
 喫緊の課題に「若者の就職促進と離職者を減らすため、建設業に夢を持ち将来を託せる産業になる取り組み」と「会員各社の保有重機減少や労働者不足及び高齢化」を挙げる。2月に国道8号で大規模な車両の立ち往生を引き起こした福井豪雪、広島県や岡山県などに甚大な被害をもたらした西日本豪雨など災害に強い道路・河川等の整備に向け「地域密着型の公共事業予算確保と発注時期の平準化等を要望したい」と意気込む。今後は「住民の安全と安心を確保する地域の守り手としての社会的役割を担うため、会員一丸となって業務にまい進したい」と決意を新たにする。

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