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日本工業経済新聞社(茨城)
2018/07/19

【茨城】東海村が交流館の平面プランまとめる/建設費は15・9億円

 東海村は(仮称)歴史と未来の交流館(村松字藤ヶ作768―38)の平面プランを取りまとめた。住民からの意見やアイデアを参考に基本設計の一部を見直し。主な内容は交流スペースの拡充およびカフェの別棟としての配置。施設の延べ床面積は2244u、施設建設費は概算で15億8900万円を見込む。工事は2019年度に発注して2カ年で行う。
 同施設は「歴史と未来の交流」をテーマに掲げる生涯学習の拠点施設として計画。基本・実施設計は活イ設計(東京都品川区)が担当。
 具体的な見直し内容を見ると、まずエントランスや多目的室を拡充。体験活動や講座、情報発信など多様な活動にフレキシブルに対応が可能となるように一体的な空間として整備する。展示室の一部はオープンスペースとも一体的な利用を可能とする。
 一方で、オープンスペースでの活動や利用者動線に配慮してカフェスペースを別棟とした。
 事務スペースについては従来計画より集約化。利便性を考慮して2カ所に分かれていた事務室を1カ所に集約する。配置計画に併せて外観形状も見直し。シンプルながらも自然採光や自然通風などにも配慮した形状とする。
 また相談室は一般出入口とは別にして、相談者のプライバシーに十分配慮した配置とする。収蔵庫(考古・民俗)は将来収蔵分の対応や職員の安全にも配慮し、中二階とする。出入り口へは来館時の滞留場所や雨天時の来館などを考慮してピロティを設ける。
 そのほか屋外広場の交流機能強化も検討。火おこし体験や野外炊事体験などの火や水などを使う活動を想定した設備、土器作りや野外炊事、科学実験などの子どもや親子向けの事業を展開するための機能・設備などを設置する。
 施設規模はRC造(一部S造)2階建て、延べ2244u(1階2082u、2階162u)。敷地面積は6669u。
 施設建設費の見積額は建設工事に13億2400万円、外構工事に1億6500万円、展示制作に1億円で、合計15億8900万円。この概算見積額を上限として経済性も考慮した設計を進め、工事費の縮減に努める。
 今後のスケジュールは、18年度内に実施設計の策定と造成工事を完了させる。19〜20年度で建設工事を実施。開館は21年7月を目指す。