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福島建設工業新聞社
2018/07/20

【福島】RTF整備/来月上旬にも滑走路公告

 福島イノベーション・コースト構想に基づいて整備する福島ロボットテストフィールド(RTF)で県は、南相馬市の無人航空機エリアに設ける滑走路等工事を8月上旬にも入札公告する見込み。8月中旬には、インフラ点検・災害対応エリアの市街地フィールド等整備、試験用橋梁等整備両工事なども公告する見通しだ。RTF関連の今年度発注予定工事は、5月末時点で15件が計画され、うち13件を上半期中に発注する予定。13日までに6件が入札公告済みで、8月以降、9月までに7件が公告される見通しとなっている。
 8月上旬にも公告が見込まれる滑走路等整備工事は、無人航空機の飛行試験、操縦訓練に使用する施設として、延長500b×幅員20bのアスファルト舗装滑走路と、20b×25bのコンクリート舗装ヘリポートおよび付属の燃料庫などを整備する。構内道路工等も含め、工事概算規模は1〜3億円を見込んでいる。
 8月中旬にも公告予定の市街地フィールド等整備工事は、住宅やビル、信号や標識付き交差点を配置した市街地を再現するもの。構内道路整備などの基盤整備工事は5日付で公告しており、今回は建築物を発注する。
 建築するのは、RC造4階建て延べ420平方bとS造平屋110平方bのビル、W造とS造の階高が異なる住宅など。無人航空機の連続稼働耐久試験棟S造平屋120平方bも含め、概算規模は3〜5億円の見込み。
 試験用橋梁等整備工事では、橋梁下部工とトンネルを建設する。
 試験用橋梁は、鋼単純鈑桁の多主桁と少数主桁、PC単純プレテンション方式T桁橋と同床版橋の2タイプ計4種の形状とし、点検対象となるコンクリートのひび割れ・剥離・浮き、鋼材のボルトゆるみ・亀裂、支承部の機能障害などを再現する。下部工は逆T式の橋台と橋脚各2基を建設。橋梁取付道路100bも整備する。
 試験用トンネルは、延長50b、幅員6b規模。壁面にひび割れや浮きを再現するほか、両側にシャッターを設置し、閉鎖することにより長大トンネルの中央部を再現できるようにする。
 工事概算規模は3〜5億円。別途、両構造物の電気設備等整備工事(工事概算規模1〜3億円)を発注するほか、橋梁上部工整備工事(同1〜3億円)は10月の入札へ向けて準備を進める。
 このほか、水没市街地の基盤整備(同3〜5億円)、同フィールド等整備(同2〜4億円)の各工事も順次発注する。
 電気通信網等整備(2工区)工事(同2〜4億円)は9月、屋内水槽試験棟建屋整備工事(同5〜7億円)は10月発注を目指す。