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滋賀産業新聞
2018/07/27

【滋賀】近江八幡市 安寧のまちづくり事業

 近江八幡市は24日、「近江八幡市安寧のまちづくり(近江八幡市版CCRC)基本計画」に基づく『安寧のまちづくり事業「静かな水辺で暮らす」』として、西の湖周辺の同市安土町下豊浦地先で進める「安寧のまちづくり拠点地域整備事業」の官民連携の担い手となる事業者(パートナー事業者)の選定結果を発表した。
 選定委員会において最優秀提案者に選定され、市が優先交渉権者として特定したのは、潟Rプラス(青木直之代表取締役・東京都渋谷区南平台町16番29号グリーン南平台ビル5F)を代表法人、兜ス成建設(秋元久雄代表取締役・静岡県沼津市大岡1540―1)を構成法人とするグループ。
 市は今後、優先交渉権者となった同グループとパートナー事業協定の締結に向け協議を進め、協定締結後、事業計画の作成・事業契約に向けた協議を進め、来年(19年)春頃にはパートナー事業者が購入し事業を行なう市有地の売買契約を締結。開発申請〜造成工事(10月頃〜)、20年春からモデルハウスを建設し、9月頃からの販売開始を目指していく。
 事業用地は、近江八幡市安土町下豊浦字弁天地先の市有地(元市営住宅用地A7327・35平方b)及び国有地(元役場用地A8614平方b)。市有地はパートナー事業者が購入し施設整備・運営を行ない住宅等を売却、貸与、サービス利用料等によって得られる収入によって事業を実施。国有地については、パートナー事業者からの提案を受け市と協議の受け整備方針を決定し、官民連携して事業を実施する予定。市街化調整区域に位置することから、施設整備を可能にするため市有地売買契約締結までに地区計画を策定する。
 潟Rプラス・兜ス成建設グループの提案は、市有地を「多世代の移住者を呼び込む話題性に富む新規分譲宅地」に整備、「新旧住民の交流が生まれる共用施設を併設する」としている。国有地については「年間200万人が来場する『ラコリーナ』から観光客を呼び込み、移住シニア層の職を生み出し雇用の場となる地域交流拠点」を提案した。
 パートナー事業者の募集は、今年3月に募集要項を公表し、4月から5月に参加・提案を受け付け、7月1日に選定委員会による審査を行ない決定した。応募者は1件だった。
 なお、「近江八幡市安寧のまちづくり基本計画」では、5つのタイプの拠点地域を整備することにしており、「静かな水辺で暮らす」はその中の一つで最初の整備となる。

提供:滋賀産業新聞