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建設新聞社
2018/07/30

【東北・山形】竹中工務店JVを特定/DBプロポ 米沢市新庁舎建設事業

 山形県米沢市は、公募型プロポーザル方式で選定を進めていた新庁舎建設事業者について、最優秀者として竹中工務店・後藤組・置賜建設・久米設計JVを特定した。9月議会での議決を経て正式契約し、10月から基本設計に着手する。
 最優秀者の選定に当たっては今月26日に公開プレゼンテーションを実施。竹中工務店・後藤組・置賜建設・久米設計JV、前田建設工業・金子建設工業・山下設計JV、戸田建設・太田建設・関・空間設計JVの3JVが技術提案を行い、専門家など5人で構成する選定審査会(会長=三辻和弥山形大学工学部建築・デザイン学科教授)によるヒアリングを経て特定した。最優秀者の合計評価点は79・95、提案価格は40億2400万円だった。
 現本庁舎は、米沢市金池5の2の25地内に1970年竣工したRC造地下1階地上8階建て、延べ1万1964平方bの建物。耐震診断の結果、震度6強の地震で倒壊の危険性が高いと判定されたほか、庁舎内各所に東日本大震災の際に発生したと思われる壁面および床面のひび割れが発見されたことから、市は建て替えを決定した。
 新庁舎の規模は現施設より縮小した延べ1万平方bを目標とする。昨年8月には公募型プロポーザルで庁舎の建て替え事業管理支援業務を明豊ファシリティワークス(東京都千代田区)に委託。同社の支援で策定した基本計画に沿って、ことし4月に公募型プロポーザル方式による設計・施工一括発注で事業者募集を開始していた。
 事業者の業務は、新庁舎建設工事および庁舎周辺の外構工事の基本・実施設計、施工および工事監理業務など。履行期限は設計業務が2019年9月30日までで、施工および監理業務は21年3月22日まで。事業費は約68億9000万円を試算している。

 提供:建設新聞社