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建通新聞社(東京)
2018/07/31

【東京】都 下馬AP建替基本計画策定へ

 東京都都市整備局は、段階的に建て替えを進めている都営下馬アパート(世田谷区)で、残る16棟の事業化に向けた基本計画の策定作業を始める。団地区域の北東側と南西側の約2・3fを対象区域に、周辺市街地のまちづくりとの連携も視野に入れながら、土地利用や公共施設、住宅施設、公益施設、住戸型別供給割合などの緒元を検討し、大まかな事業スケジュールを立てる。調査業務は田中雅美建築設計事務所(新宿区)が担当し、年度内に取りまとめる。
 下馬アパート(世田谷区下馬2ノ34他、敷地面積約7・1f)は、1958年から70年にかけて建設した大規模都営住宅。鉄筋コンクリート造5階建ての住棟を中心に42棟、約1400戸を配置していた。建物や設備の老朽化が著しく、間取りなどもニーズに対応していないため段階的な建て替えを開始。2011年度までに下馬二丁目団地(アパート)として747戸の住宅を供給し、現在も一部区域で工事を進めている。
 これまでの事業の進展を踏まえ、残る敷地北東側(35〜41号棟)と南西側(12〜20号棟)の約2・3fの区域を対象に、建て替えの基本計画を策定する。
 周辺市街地のまちづくりとの連携の可能性や、計画推進に当たっての課題などを探りつつ、法令や条例上の制約、土地利用・公共施設・住宅施設・公益施設などの諸元、駐車・駐輪台数、住戸型供給割合、事業スケジュールを整理し、対象区域で行う大まかな事業の内容を固める。年度内に成果を得て基本設計の委託などにつなげる。

提供:建通新聞社