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北陸工業新聞社
2018/08/02

【石川】津幡町新庁舎整備基本設計まとまる/ユニバーサルデザイン、災害対策の拠点に/14日まで意見募集 

 津幡町は、老朽化した北側庁舎を南側庁舎隣接地に建て替える新庁舎整備に伴う基本設計をまとめた。ユニバーサルデザインを徹底した分かりやすい空間構成と動線計画とし、災害対策や町民交流の拠点施設となる。14日まで基本設計案に関するパブリックコメント(意見募集)を実施する。
 新庁舎の建設規模はRC造(プレキャストコンクリート造)一部S造地上4階建て(塔屋1階)延べ5054平方メートル(建築面積1596・91平方メートル)。南側庁舎と長寿命化対策で大規模改修を施す福祉センターとの間の敷地に整備する。
 町民の利用頻度が高い窓口部門は1、2階に配置。南側庁舎側の1階スペースには吹き抜けの情報発信・閲覧コーナー「津幡プラザ」を設ける。3、4階に執務室や議場などが入る。南側庁舎と福祉センターと接続することで、利便性の高い動線を確保する。
 将来の社会情勢や町民サービスの需要を見据え、窓口部門は柱のない大空間に配置。組織再編による各部署の変更などにも柔軟に対応できるレイアウトとする。大規模地震発生直後にも災害対策本部の設置が可能な構造耐力を有する計画だ。
 環境面では、効率的で経済性の高い自然エネルギーを活用。ライトシェルフや発光ダイオード(LED)、複層ガラス、床吹き出し空調などの資材を採用し、環境負荷の低減を図る。
 新庁舎南側の前面スペースには、祭りなど各種イベントに利用できる広場「津幡スクエア」を設け、歩行者のアプローチ空間や歩車分離による安全・安心な外部動線を確保する。
 北側庁舎は新庁舎完成後に取り壊し駐車場にする。今年度中に実施設計を完了し、来年度の本体着工、21年1月の供用開始を目指す。新庁舎建設、福祉センター改修、北側庁舎解体、外構整備の順で事業を進める計画だ。
 基本・実施設計は山岸建築設計事務所(金沢市)が担当。

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