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建通新聞社(静岡)
2018/08/03

【静岡】静岡県 19現場ニーズに技術シーズ求める

 静岡県交通基盤部は、公共工事の現場が抱えている課題解消と生産性向上、新技術の発掘・活用のため、19の現場ニーズを抽出し、技術シーズ(企業の技術)とのマッチングを図る。2018年度は、現場で困っている課題について本庁と出先事務所に加えて、静岡県土木施工管理技士会会員から吸い上げた。特に、「ICTを活用した施設点検・計測の支援」のテーマで7項目を設定した。
 新技術活用を促進するため県交通基盤部は、17年度にオープンイノベーションの手法を採用し、現場ニーズに応じた新技術を導入・開発していく取り組みを進めている。
 19の現場ニーズは、「ICTを活用した施設点検・計測の支援」では▽ICTを活用し、舗装の路面性状調査を安価で正確に行うことが可能な技術▽道路法面に散在する不安定土塊の抽出や、山間部法面の風化状況の把握が可能な技術▽コンクリートのひび割れ調査から補修まで自動で行うシステム・ロボット等の技術▽排水管等の地下埋設物や、地下空洞を簡易に高精度で探査することが可能な技術−などで、特に地下埋設物の探査技術については多くの技術者から要望が出された。
 また、「施工・維持管理の効率化」では、▽河川工事、橋梁耐震補強工事等における仮締切を安価で効果的に行うことが可能な技術▽都市部の小河川における河床掘削機械▽除草手間やコスト削減が可能な技術(環境型除草剤、無人化施工、土凝固剤等)−など7項目。この他、「リサイクルの推進」で浄水場での浄水工程で発生する土砂の有効利用、「工事現場の安全確保」で重機が人やものを感知して、警告、自動停止する技術など3項目、県産ものづくり技術の活用促進で1項目を設定した。
 ふじのくにi−Construction推進支援協議会(事務局・県建設技術企画課)は、19の現場ニーズとシーズをマッチングするイベントを10月25日に静岡市駿河区のグランシップで開催する。このため、技術を保有する企業の参加を9月5日まで受け付けている。参加者は、保有技術のプレゼンテーション、ブース出展での情報交換を行うこととなる。



提供:建通新聞社
(2018/8/3)

建通新聞社 静岡支社