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滋賀産業新聞
2018/08/06

【滋賀】県湖東土木の急傾斜地崩壊対策

 県湖東土木事務所では、多賀町の大君ケ畑1号地区と久徳地区の2ヵ所において急傾斜地崩壊対策事業を計画しており、それぞれ工事実施に向けてコンサル業務を進めていく。
 大君ケ畑1号地区(多賀町大君ケ畑地先)の急傾斜地崩壊対策事業は、山間部を走る国道306号沿いの急傾斜地(斜面)に、重力式の擁壁と落石防護柵の設置を計画。事業化に向けて一昨年度には測量業務(大君ケ畑単独砂防測量業務)を、昨年度に地質調査(単独砂防地質調査業務)と予備設計(単独砂防設計業務)を、それぞれ実施した。
 17年度には補助採択を得て、今年度事業で急傾斜地崩壊防止施設の整備に係わる詳細設計に取り組み、19年度に用地調査を予定、20年度以降の着工を目指す。
 計画によると、高さ約3bの重力式擁壁工を3ヵ所(1号擁壁工L約80b、2号擁壁工L約80b、3号擁壁工L約30b)、合わせてL約190b。擁壁の上に高さ約2bの強化型の落石防止柵を3ヵ所、1号〜3号防護柵工を整備。この内、2ヵ所については、それぞれアンカー付き場所打ち法枠工(鉄筋挿入工)を予定。
 これら予備設計等で検討された設計条件に基づき詳細設計では、地形や地質・荷重条件・使用材料等と整合を図りながら、工事に必要な詳細構造を経済的かつ合理的に設計し、工事発注に必要な図面や報告書等を作成する。近く担当コンサルを決め(16日入札)、年度内の完了を目途に詳細設計を進めていく方針。
 一方、久徳地区(多賀町木曽地先)の急傾斜地崩壊対策事業は、国道306号から入った住宅地裏にある「崩壊対策を要する」と考えられる斜面について、現地の状況を把握のうえで昨年度に行った測量調査結果等に基づき、L約150bの区間を対象に擁壁・補強土や法面工など急傾斜地崩壊防止施設の概略設計に取り組み、適正な急傾斜地崩壊防止施設を選定する。
 今月23日に入札を行い担当コンサルを決め、来年1月中旬の完了を目途に予備設計を進め、19年度の事業採択を目指す。

提供:滋賀産業新聞