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日本工業経済新聞社(茨城)
2018/08/02

【茨城】桜川市が新庁舎に38億円試算/RC造8500u、免震構造


 桜川市の新庁舎建設について検討が進んでいる。規模案などによると、新築規模として最大約8500uを想定し、概算事業費はRC造の免震構造で38億3350万円、耐震構造で23億7150万円を試算している。予定スケジュールでは8月の検討委員会で市長への答申内容などを検討し、翌9月にも市長へ答申したい考え。2018年度中にも基本構想を策定し、19年度から基本計画に着手する見通し。23年度にも建設工事に着手し、24年度の竣工、25年度の供用開始を目指していく。
 規模案では、現在の大和、岩瀬、真壁の3庁舎の合計延べ床面積が約9420uであり、余剰スペースを考慮して約9500uを庁舎の適正規模として算出。職員数は全体で426人を想定し、このうち新庁舎には368人を見込む。
 大和地区に新庁舎を建設する場合、新耐震基準で建設された既存の大和新庁舎(1993年築、RC造3階建て、延べ1079・34u)を再利用する方針で、新たな本庁舎の必要面積には約8500uを配分した。
 また岩瀬地区と真壁地区に設置する方針の支所については、最低限のサービスを行うための職員5人ずつを配置するとし、庁舎の必要面積に142・25uを試算した。
 必要な敷地面積には、新庁舎の建設面積3000u、公用車駐車場(100台)2500u、来庁者駐車場(150台)3750u、職員・議員駐車場(350台)8750uに、余剰面積を足した計約2万uを見込む。なお新庁舎はRC造3階建てを想定している。
 大和庁舎周辺の候補地では、大和庁舎敷地の1万5600uと大和運動場の2万600uを組み合わせることで必要な面積を確保できることから、両敷地を建設予定地としてゾーニングを検討。
 ゾーニング案としては@大和旧庁舎を解体し、跡地に建設A南側駐車場に建設し、完成後に旧庁舎を解体B桜川消防署大和分署前駐車場に建設C大和運動場に建設―を挙げている。
 事業費案では、新庁舎についてRC造の8500uと仮定し、免震構造で38億3350万円、耐震構造で23億7150万円を概算事業費として試算。支所はRC造の142・25uとし、2支所合計で7937万6000円を見込む。今後の設計で具体的な積算を行う。
 なお新市建設計画における新庁舎建設の概算事業費は約30億円を想定。財源では95%(28・5億円)を合併特例債で、残りの5%(1・5億円)を一般財源で補うとしている。
 予定スケジュールによると、2018年度に市長へ答申した上で基本構想を策定し、19〜20年に基本計画、20〜21年度に基本設計、22年度に実施設計をそれぞれ行う。23年度から本体工事に着手し、24年度中の竣工、25年度中の供用開始を目指す。
 今後、基本計画を策定する中で機能などのより具体的な内容を検討するほか、住民説明会やパブリック・コメントなどを実施していく方針だ。