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建通新聞社四国
2018/08/07

【徳島】徳島県立博物館 新常設展設計事業を公告

 徳島県は、「県立博物館新常設展設計事業」の事業者を公募型プロポーザル方式で選定するため、2日付で業務を公告(実施要領を公表)した。8日の現地説明会実施後、20日まで参加表明書の提出を受け付ける。その後24日の書類審査結果の通知を経て通過者に9月20日までの技術提案提出を求めていく。ヒアリング等を経て順調なら10月上旬には契約候補者を決定し、公表することにしている。
 所管は県立博物館。今年7月に策定した県立博物館新設常設展基本構想に基づき、県立博物館の常設展を全面的にリニューアルするため、基本・実施設計および必要な調査業務を行う事業者の選定を行うもの。参加要件は、県の物品購入等の契約に係る入札参加資格を有する者で、2008年4月以降に国内の博物館において、実物資料・造作・模型・グラフィック・映像機器等を用いる総合的な常設展設計業務(展示面積1500平方b以上)の元請け完了実績を有する−など。委託期間は10月の契約締結日の翌日から19年10月10日まで。委託上限額は8800万円となっている。
 新常設展は、展示ケースや照明設備等、現在の常設展の施設・設備が全般にわたり老朽化が進んでいる他、収蔵資料の大幅な増加やこれらを柔軟に展示するため、汎用(はんよう)性の高い展示ケースの設置や動線の見直しなどを図るため、リニューアルすることにした。リニューアルに当たり、4K・VR・ハンズオンの活用による新たな魅力づくりや各コーナーのシンボルとなるような展示資料を明確化する工夫の他、ユニバーサルデザインへの対応、トイレ環境の改善や照明のLED化なども施すことにしている。
 博物館の既設規模は鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上4階建て(搭屋1階)延べ8063平方b。このうち常設展の面積はロビー等を含め2495平方bを占める。所在地は徳島市八万町向寺山(文化の森総合公園内)。

提供:建通新聞社