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建設新聞社
2018/08/07

【東北・岩手】三菱地所設計JVを特定/葛巻町新庁舎建設の基本設計

 岩手県葛巻町は、新庁舎建設事業に係る基本設計業務の公募型プロポーザルを実施した結果、三菱地所設計・中居敬一都市建築設計(現中居都市建築設計)JVを最優秀提案者に特定した。次点は久慈設計だった。
 提案書を提出したのはこの2者で、町の方針に近い考え方であった点などを評価し、同JVを特定した。
 同町葛巻地内に建つ現庁舎は、RC造地下1階地上3階建て、延べ2886平方bで1975年に建設。74年建設の総合センター(RC造2階建て、延べ1859・98平方b)、85年建設の保健センター(RC造2階建て、延べ1022・5平方b)が併設されている。
 庁舎と総合センターは、一部耐震性能に問題があるほか、老朽化が著しく維持管理コストがさらに増大すると見込まれる。加えて、バリアフリーへの対応など環境面の課題もあることから建て替えを計画した。
 新庁舎の計画地は、現在の総合センター、保健センターがある場所とし、施設規模はRC一部S造の延べ9000平方bを上限と設定。耐震構造(T類)の採用を前提とする。また、利便性やまちづくりなどの観点から、総合センターや保健センター、盛岡中央消防署葛巻分署などを複合化する予定だ。
 基本計画では▽利用しやすく親しまれる▽効率的な行政活動が行える▽防災拠点▽まち場再生を先導▽環境にやさしい―を基本方針に掲げ、行政のほか、交流や防災の各機能を有する施設としており、本体工事には19年度に着工し、20年度の完成。外構など含む全体完成は21年度を予定。予定本体工事費は税込み30億円以内。委託期間は11月30日まで。

 提供:建設新聞社