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日刊建設工業新聞
2018/08/08

【鳥取】県土整備部が最終まとめ/「7月豪雨」公共土木施設/県市町356カ所に被害額111億円

 「7月豪雨」による県下の公共土木施設被害額は111億円に上ることが7日、県土整備部の最終まとめで分かった。100億円規模の被害は2000年の県西部地震、04年の台風21・23号と智頭町市瀬の旧採石場跡崩落に関連する災害以来。同部や関係市町は、今後9月の災害査定に向けて目論見書の作成に入った。
 先月5〜7日にかけて停滞した梅雨前線の活発化に伴う豪雨では、県管理の公共土木施設290カ所に101億8000万円、市町施設は66カ所に9億3000万円の被害額に達した。
 八頭管内を中心に被害は拡大しており、八頭県土整備事務所と智頭、若桜、八頭3町を合わせた被害だけで全体の8割方(約90億円)を占めた。
 主な被災カ所は、河川が八頭町用呂の八東川護岸、砂防が智頭町中原の横瀬川護岸、道路は同町福原の国道373号路肩崩壊など。港湾は鳥取港の千代航路が土砂で閉塞した。
 同部技術企画課によると、このうち復旧が急がれる日野町黒坂の県道菅沢日野線など県と町施設4カ所は査定前に復旧を終えてしまう「応急本工事」で対処した。
 同部は7日、これら被害状況を取りまとめ本省に報告。査定日程は9月3、18、25日の各週に分けての実施で調整している。今後、各県土と市町は今月24日までに目論見書を作成し、正式な復旧申請額とカ所を固める。被害状況は次の通り。
※県施設290カ所101億8000万円
▽鳥取県土67カ所11億6500万円(道路16カ所3億6600万円、河川42カ所6億8300万円、砂防8カ所7600万円、治山1カ所4000万円)▽八頭県土205カ所87億2800万円(道路25カ所14億9500万円、河川113カ所63億2300万円、砂防67カ所9億0900万円)▽中部県土3カ所2700万円(道路2カ所2000万円、河川1カ所700万円)▽日野県土14カ所2億5300万円(道路9カ所1億5200万円、河川5カ所1億0100万円)▽鳥取港湾1カ所1100万円
※市町施設66カ所9億3300万円
▽鳥取市、八頭町、智頭町、日南町など9市町

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