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建通新聞社(東京)
2018/08/16

【東京】都 駒沢体育館改修、整備計画を中山建築で

 東京都オリンピック・パラリンピック準備局は、駒沢オリンピック公園総合運動場の体育館改修に向けた整備計画の策定作業を中山建築デザイン研究所(千代田区)で開始した。1993年の全面改修から25年が経過し、建物や設備の劣化が進行しているため、利用者のニーズやTOKYO2020アクセシビリティ・ガイドラインなどを踏まえて改修の範囲や内容、スケジュールを検討する。年度内に取りまとめて設計委託などに備える。
 駒沢オリンピック公園総合運動場(世田谷区駒沢公園1ノ1)にある同体育館は、1964年のオリンピック東京大会のレスリング会場として建設した。老朽化などに対応するため93年に大規模改修(増改築)を実施している。現在の施設の規模は壁式鉄筋コンクリート一部鉄骨造3階建て延べ1万3386平方b。観客席として固定式のスタンド2300席や仮設のスタンド1100席、更衣室などとともに、貴賓室や役員室、会議室を配置している。
 完成から50年以上、大規模改修の実施後から25年以上が経過し、建物や設備の劣化が進行しているため、これまでに実施した劣化診断の結果や作成した保全計画を踏まえつつ、具体的な改修整備計画を定める。
 今回の業務を通じ、体育館利用者のニーズを把握した上で、選手や関係者、観客の動線やゾーニングを考慮してアクセシビリティ・ガイドラインの適合状況を確認し、対応が可能な箇所や不可能な事項を整理する。
 これを踏まえ、設備の更新などを含めた改修の範囲や内容、環境配慮手法、ユニバーサルデザインなどについて検討し、3案程度の改修整備計画案を作成。それぞれ概算公費と維持管理費を算出する他、設計や工事のスケジュールをまとめる。

提供:建通新聞社