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北陸工業新聞社
2018/08/18

【福井】流域の安心安全へ完成祝う/吉野瀬川ダム付替県道武生米ノ線整備/丹南地域を東西に連携/ダム本体は20年度着工、25年度完成目指す 

 福井県が吉野瀬川ダムの建設に伴い整備した県道「武生米ノ線」の完成式典は11日現地で、地元選出国会議員や県市町の議会・行政、地元の関係者ら約160人が参加して盛大に執り行われた。
 交通安全祈願祭に続く式典では先ず、ダム河川建設協議会と道路促進期成同盟会の両会長を務める奈良俊幸越前市長が式辞した。全線4・5キロメートルのうち「最後の1・9キロメートルの越前市小野町から勝蓮花町までは道幅が狭く、カーブが連続し落石や倒木で交通止めも頻発する状況だった」と感慨を示し完成の喜びを表した。西川一誠県知事も事業者あいさつで「吉野瀬川流域の河川の安全・安心にむけダム建設を急ぎたい」と意欲を示した。
 工事工程は県吉野瀬川ダム建設事務所の児玉豊治所長が報告。祝辞は高木毅と山本拓の両衆議院議員、滝波宏文参議院議員が近年の異常気象に触れ、ダム建設の高まる重要性を強調して祝辞。近畿地方整備局の黒川純一良局長もダムが果たす防災効果を示し、県議会議長代理の長田光広土木警察常任委員会委員長らも今竣工の意義を強調して祝辞を次々送った。
 祝電も多数披露され、地元協力者に奈良市長から感謝状を贈呈。小野橋など新設した橋名板の筆者(地元学生)も紹介。参加代表者でテープカットし通り初めも行った。

あいさつ要旨

 吉野瀬川ダム建設・河川改修促進協議会および主要地方道武生米ノ線改良促進期成同盟会の両会長を務める奈良俊幸越前市長が式辞。丹南地域を東西に連携する重要な幹線道路で、広域観光や産業の振興、地域の発展に大きく寄与すると期待。ダム建設は25年度の完成を目指し、今年度からダム本体前段の転流工に着手するなど着実に進展すると状況報告。今開通で事業がさらに前進し、一日も早く流域住民の安全で安心な生活が確保されるようにと一層の支援と協力を求めた。

 事業者の西川一誠県知事が挨拶。この道路は吉野瀬川ダムの建設に伴って従来の道を付け替えて新設したもの。01年度から約70億円をかけて進めてきた。全線4.5kmの完成でコウノトリの里である白山地区と越前市の中心市街地が結ばれ、観光ルートとして越前海岸とも直結し、日々の生活、産業活動の道として貢献すると期待。ダムは20年度の本体着工、25年度の完成を目指し事業推進を図りたい。今後も吉野瀬川ダム流域の安心安全にむけ建設事業を急ぎたいと抱負を示した。

 国土交通省の黒川純一良近畿地方整備局長が来賓祝辞。盛大な開通式は地元関係者の大変な努力の賜物と深く敬意を表した。日本の国土が自然災害に脆弱な条件にある点を指摘し、国交省では近年の異常気象に備え、河川やダムの施設整備だけでは防ぎきれない大洪水が必ず発生すると意識を変えて臨む態勢を紹介。施設整備の一方で、地域住民に対し確実に避難してもらう情報を間違いなく伝え、防災教育を充実させるなど社会全体で災害に強い地域づくりを目指していると強調した。

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