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建通新聞社四国
2018/08/21

【高知】NEXCO西日本四国 高知道災害復旧技術検討委設置

 西日本豪雨により甚大な被災を受けた高知自動車道の本格復旧に向けて、NEXCO西日本四国支社は「高知自動車道災害復旧に関する技術検討委員会」(委員長・矢田部龍一愛媛大学防災情報研究センター特命教授=写真)を立ち上げ、8月10日に支社内で初会合を開いた。
 同委員会は矢田部特命教授をはじめ、成行善文徳島大学大学院教授、原忠高知大学教授、長谷川修一香川大学教授ら四国4県の大学関係者、研究機関や高知県など学識経験者、有識者らで構成。
 今後、年内2回程度の委員会を開き、高知道立川橋上部工の復旧だけでなく土砂崩落箇所の安定性、土砂崩落箇所の対策工法と構造物の健全性の評価など詳細調査結果を踏まえ、復旧対策工法などの対応方針を取りまとめる。
 西日本豪雨により高知県大豊町の高知自動車道上り線立川トンネル南坑口に崩落土砂が堆積し、立川橋(上り線、橋長64b)が、本線区域外からの土砂崩落に伴い、橋梁上部工が流出した。このため、現在、高知道新宮インターチェンジ(IC)から大豊IC間約8`が下り線を利用した一部対面通行を実施している。
 矢田部委員長は、▽現地の状況(異常降雨量と崩壊)▽土砂崩壊のメカニズム(パイピングフロー他)▽立川橋上り線の下部工(深礎杭など)の健全性評価▽橋桁(上部工)流出のメカニズム▽今後の復旧工法―の五つの観点から今回の災害について技術検討委の審議の方針を報告。現地の状況では高知県で時間雨量50_を超える降雨量が10時間以上続き、これが引き金となり、大規模(幅90b×延長320b、崩壊土量約4万5000立方b)な斜面崩壊が発生し上り線橋桁が流出した背景などを説明。
 立川橋下部工の健全性は、橋脚など大きな損傷は見られないものの、大量の土砂で覆われている橋台、橋脚もあり、その部分の状態に関して「詳細な調査が必要だ」とした。橋桁(上部工)の流出は「損傷の程度を詳細に調査・検討した上でないと分からない」としながらも、「小規模な土砂崩壊が先行し流木が橋に一部もたれ、次に大規模な崩壊が発生して橋梁に横方向の大きな力が働いて橋桁がずれたものと推定する」と説明した。
 今後の復旧対策方針について、矢田部委員長は▽土砂崩落箇所の復旧は安全性を重視した審議により行う▽復旧する橋梁の設計、製作は一日も早く完成▽急峻(きゅうしゅん)な斜面であるとともに下り線への影響を最小限にするため、制約の多い復旧工事となる▽不安定土塊(どかい)を考慮、除去しつつ早期復旧とするために技術検討委では全面的に協力する―などと述べた。

提供:建通新聞社