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日本工業経済新聞社(茨城)
2018/08/21

【茨城】県議会土木企業委員会が県南調査/土浦竜ケ崎線など視察

 県議会土木企業委員会(下路健次郎委員長)は20日、県南地区の県内調査を実施した。今回はことし4月に完成したばかりのアイリスオーヤマ鰍ツくば工場や、竜ケ崎工事事務所の主要地方道土浦竜ケ崎線と国道125号大谷バイパス、土浦土木事務所の都市計画道路宍塚大岩田線、国道125号舗装修繕事業箇所、都市計画道路新都市中央通り線を視察した。
 はじめに一行は、土浦竜ケ崎線の現場を訪れた。圏央道牛久阿見インターチェンジへのアクセス強化や、周辺道路の渋滞緩和のため、阿見町実穀から牛久市結束町までの約5・4qのバイパスを計画。
 これまでインターチェンジより南側約3・3q区間を一部暫定2車線で供用。現在同区間で4車線化を進めているほか、北側の県道土浦稲敷線バイパスまでの約1・2qを優先区間として整備している。
 本年度は、軟弱地盤改良のためのコンクリート構造物の設置や埋蔵文化財調査を行う。
 その後、4月に阿見東部工業団地で操業開始したアイリスオーヤマ鰍ツくば工場を訪問し、LED照明の生産ラインや国内最大級の自動倉庫を見学。
 同社つくば支店マネージャーの渋木寛道氏は「2年ほど前に進出を決めたとき、茨城の皆さんの歓迎ぶりに驚いた。われわれは『地域密着』をスローガンに掲げている。茨城県の活性化に努めてまいりたい」と話した。
 続いて国道125号大谷バイパスの現場を視察。線形不良・狭隘区間の解消を目指し、稲敷市佐倉〜美浦村大谷までの約2・6q区間のバイパスを計画。現在は美浦村役場側から約1・1qを優先区間として整備中で、西側の380mは昨年3月23日に供用。進捗率は昨年度末で78%。
 午後はまず、土浦市南部を東西に結ぶ宍塚大岩田線の現場に行った。延長5650mのうち下高津付近の362mでは、幅員狭小で高さ制限もあるため既存の高津橋を架け替えるほか、交通の円滑化を図るとともに拡幅して歩道を整備し安全を確保する計画。
 本年度は高津橋の上部工と付近の改良舗装工に取り掛かる。
 そして「路上路盤再生工法」による舗装修繕を実施した土浦市若松町の国道125号を訪れた。
 この箇所は、国道354号木田余バイパスの開通や霞ヶ浦大橋の無料化などにより、大型車の交通量が増加し、舗装の劣化が急激に進行。そのため舗装表面だけでなく、砕石路盤層にセメントを混合する路上路盤再生工法で施工した。
 最後に一行は、つくば市の新都市中央通り線の面野井工区へ向かった。同路線は市中心部からつくばエクスプレス沿線の各開発地区を結び、常磐道谷田部インターチェンジ付近に至る約13・6qの幹線道路。
 これまでに約10・8qが完成しており、現在は残る約2・8qのうち、葛城地区〜土浦坂東線バイパスまでの1130mを面野井工区として進めている。本年度は全面の舗装工や谷田川に架かる橋梁上部工を推進していく。