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建通新聞社(中部)
2018/08/29

【愛知】県 赤羽根漁港の胸壁 19年度着工へ

 愛知県建設部は、赤羽根漁港海岸の漁港漁場事業について、事業評価監視委員会から事業継続の了承を得た。設計津波高の見直しに伴い、胸壁の天端高などを変更したため、事業費を8億1000万円に増額した。2019年度に工事に着手する予定だ。
 赤羽根漁港海岸は、渥美半島の中央部に位置する。長大な砂浜が続く漂砂海岸で、サーフィンなどの海洋性レクリエーションの場として親しまれている。同海岸は県内で最も早く津波が確認される漁港海岸。しかし、漁業活動の利便性を優先し、海岸保全施設が整備されていない箇所がある。津波の襲来時に地盤高の低い背後集落が浸水する恐れがあるため、海岸保全施設の整備を計画。13年度に事業に着手した。
 当初の計画では、T.P.4b、延長230bの胸壁と、情報提供施設を設ける計画としていた。しかし、14年の設計津波高の変更に伴い、津波による浸水想定範囲が拡大した。このため、胸壁の天端高をT.P.8・6bに変更し、さらに鋼管杭の杭基礎を施工することになった。延長も230bから490bに延伸した。これにより事業費は当初予定していた1億5000万円から8億1000万円に増額する。また、事業期間も10年延伸し、27年度までとした。
 これまでに地質調査、測量調査、情報提供施設の設計を完了している。これまでの進捗率は事業費ベースで4%。
 胸壁の工事には19年度に着手する予定だ。情報提供施設の工事は田原市と協議して施工時期を決める。

提供:建通新聞社