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北陸工業新聞社
2018/09/01

【福井】堅海地区の新規採択要望/経営体育成基盤整備事業/小浜市 

 小浜市は、国や県などに対する重点要望事項として、堅海地区における土地改良事業で調査設計の新規採択を要望している。
 堅海地区は現在、土地改良事業の新規採択に向け、地域を挙げて合意形成を進めているところ。内容としては19年度新規「経営体育成基盤整備事業(ほ場)調査設計」として「堅海地区」の採択。関係集落は堅海、泊、仏谷で受益面積がA=42・5ヘクタール。市の19年度重要要望書に盛り込まれた。
 市では、農村部の重要な基盤産業である農業を将来につないでいくために、担い手を育成し、農地を集積することで、地域全体で地域の農業を守っていく体制づくりを進めている。昨年、堅海地区では、効率的かつ安定的な農業経営を行うため集落すべての農用地を経営し、新たに園芸、果樹の導入を目指す農事組合法人「千石の郷」が設立された。
 現在、千石の郷が中心となり、農地中間管理事業を活用して農地の集積を進めているが、当該地区の圃場は狭小で湿田状態であることに加え、急傾斜、水の確保が困難である等の条件の条件不利地であり、担い手の規模拡大には限界があるという。
 今後、堅海地区が持続可能で強い農業を目指していくに当たっては、作業の効率化を図るとともに、園芸作物等の高収益作物の導入が非常に重要であり、そのためには農地の大区画化や汎用化等の土地改良を行うことが必要不可欠であることなどから事業採択を要望している。

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